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志「ねぇ…あれどこまで本心だと思う？」
「…ほぼ嘘に1票。」
志「ですよねぇ…」
本土に向かう船を見つめながら
3人でため息をつく
紫「また、大丈夫星人。」
志「花火は大丈夫って…そんなことある？」
「……。」
あれ以来、廉は極度に火を嫌うようになった
ろうそくやマッチの火ですら、まともに見ようとしない
普段そこまでまじまじと目にすることはないけど
ふとした時に視界に入ると、すぐに視線をそらす
本人はそれを口にはしないけど、私たちが気づいてることは分かってるから、さっきもあんな反応をしたんだと思う
……当然だと思う
火であんなに怖い思いをして、平気な方が不思議だ
でも廉は、いつだって平気だって言う
笑ってそう言われると、もう何も言えない
幼馴染のくせに…私たちはどうせ何も…
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紫「まぁ、俺話しとくから。大して成果ねぇかもだけど。
夏休みなるしさ。」
志「頼むよ？そこだけはあんたしか頼れるとこないんだ
から。」
紫「だけ…笑」
志「うん、だけ。あ、間違えた。あんたにはそれしか頼れ
るとこがない、でした。」
紫「何が違うんだよ。」
「ニュアンスがね？ちょっと違うよね？」
志「そ、でも大役なの。毎年言うけど、廉の夏は紫耀にか
かってんの。いい？」
紫「分かってるよ笑 何か言い方が腹立つんだよなぁ、」
「よろしくね、補習とかかかってんじゃないよ？」
紫「そ…れは…お楽しみだわ。」
こんな冗談ぽく話てるけど
志乃が言ってることは何も間違ってない
この4年、廉が夏をここで過ごして来れたのは
他でもない、紫耀のおかげだ
いつもより、あの日のことを思い出してしまうこの季節は
私たちにとってもしんどさを感じるんだから
廉にとってはその何倍も辛い時期なはず
本人はそんなつもりないのかもしれないけど
いつもより情緒不安定な感じになってることが多くて
だから、廉が1番気を許してる紫耀が、極力近くにいることで、何とか大きく取り乱したりすることなく過ごせてる
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私も志乃も、出来る限りはそうしてるけど
やっぱり紫耀には敵わなくて
だから、そこは紫耀に頼るしかない
無理に私たちにも…とか言ったら
多分廉は、もっと大丈夫なフリをするから
何も出来ないのはもどかしいけど
今は、そうするしか思い浮かばないんだ
花火大会は、8月12日
私たちは、どうするのが正しいんだろう…
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ほるる(プロフ) - みりさん» えー涙 ありがとうございます！そんな風に読んで頂けたなんて…私が泣きそうです。これからも頑張りますね！こちらこそよろしくお願いします！ (2022年8月17日 18時) (
レス) id: 2dd70d349b (このIDを非表示/違反報告)
みり(プロフ) - もうほるるさんの作品最高すぎます！もう後半は号泣でしたwとても面白かったです！次回作も楽しみにしています！よろしくお願いします！ (2022年8月17日 17時) (レス) @page39 id: 10f20a389a (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - どるんさん» ありがとうございます。割と簡潔に終わってしまった作品ですが、そう言っていただけると書いて良かったと思えます。今後ともよろしくお願いします。どるんさんも、お身体お気をつけて。 (2022年8月4日 18時) (レス) id: 2dd70d349b (このIDを非表示/違反報告)
どるん(プロフ) - 先日はありがとうございました！今回のお話もとても面白かったです。後半は、更新される度涙しながら読んでいました。遅ばせながら、こちらから。完結おめでとうございます。次回作も楽しみにしております。コロナや猛暑が酷いですから、お身体ご自愛くださいませ。 (2022年8月3日 23時) (レス) @page1 id: 3403696d31 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 咲さん» こちらこそ、いつもありがとうございます。更新が遅くなって申し訳ありません。アイディアもありがとうございました。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 2dd70d349b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2022年7月31日 11時
