＊ ページ43
J
.
「……ほんと、静かんなったよな。」
律「……っ、…」
「2人で住むには広すぎるな。」
律「……、っ…」
ポタポタと落ちる涙には
きっと、計り知れない色んな思いが混ざってる
こいつは
もしかしたら、誰よりも重たい荷物を背負って
それをちゃんと持とうと必死で
だから、こんなに早く
大人びなきゃいけなかったのかもしれない
廉の弟という、自分しかいないポジションを
きっと、揺るがなく太い根の張ったものにしようと
一生懸命だったんだろう
おそらく自分に対して、後ろめたさを感じてる兄と
1番近くにいなければならないという、複雑な感情は
6年も長く生きてても、分かってやれない
「…律、」
でもさ、
「……お前、なーに馬鹿なこと言ってんだよ。」
律「……っ、」
お前が今、他の誰よりも大事に思ってんのが
「…兄貴、泣かしてんじゃねぇよ。」
律「……っ、」
紛れもなく、その兄貴だってことくらいは
俺にだって分かんだよ
.
.
「……普通に、生きて欲しいんだってさ。」
律「……、、」
「お前には、何も気にせず…普通に。」
＿あいつには…俺しかおらんから、
「……大変だよな、多分。すっげぇ大変だと思う。」
律「……。」
「自分も学校行ってさ、やる事もそこそこあんのに…帰りにスーパー行って晩飯考えて、帰ったら掃除して飯作って、洗濯とか…あと何？まぁ、色々全部…」
律「……。」
「俺は出来ねぇわ、そんなん毎日。」
カテキョと勉強するだけでも嫌気がさすってのに
「だからあいつはすげぇと思う。もうすぐ5年じゃん…よくやるよな、まじで。」
律「……。」
「けど、それでもあいつがそれ続けられてんのはさ……、お前がいるからなんだよ。」
律「……っ、」
「お前がいるから、頑張れてんだと思う。」
あいつを見てれば分かる
「1人じゃどうでもよくなって、適当になりそうなこともさ…、お前のためにって思えば多分何もしんどくないんだよ。」
律「……。」
.
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ほるる(プロフ) - キラさん» キラさん、初めまして。メッセージありがとうございます。とても嬉しいです。そんな風に言って頂けると、描いてよかったなと励まされます。また、もっと頑張ろうという気持ちも湧いてきます。まだまだ拙いですが、私なりに言葉を選びながらこれからも頑張ります。 (2022年1月24日 0時) (
レス) @page46 id: 98fd67c86b (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - ほるるさん、初めまして。過去作品からこの作品まで全て楽しませてもらってます。どのお話もとても感動するものばかりでしたが、今回更新されていた部分で涙が止まらなくなりコメントさせて頂きました。ほるるさんが紡ぐ言葉が大好きです！ (2022年1月23日 20時) (レス) id: 771ce9fcff (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 美紗さん» ありがとうございます。更新頑張りますね。 (2022年1月23日 15時) (レス) id: 98fd67c86b (このIDを非表示/違反報告)
美紗 - ほるるさん» 了解です(*^-^*) (2022年1月23日 15時) (レス) id: 74b943358d (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 美紗さん» いえいえ、それだけ作品に入り込んで下さってるのかなと思うと、ありがたいことです。色々な読み方があると思うので、全然大丈夫ですよ。美紗さんもいつもありがとうございます。所詮私の自己満足作品ですが今後も読んで下さる方に少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 (2022年1月23日 13時) (レス) id: 98fd67c86b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2022年1月3日 21時
