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茜
そして、さらに1週間が過ぎ
ようやく登校して来た廉は
まだ暑いのに、長袖長ズボン姿で私たちの前に現れた
朝は出てこなくて、また休みかと思ってたから
遅刻だったけど、やっと会えたことは嬉しかった
なのに
にこにこ笑う顔が
どうしても不自然に思えて
「何かあったの？」
思わずそう聞いてしまった
廉「んーん、別に何もないで？ごめんな、急に休んで。」
子どもながらに
それが嘘だとは分かった
でも
子どもだったせいで
私も、紫耀も
それ以上何も聞くことは出来なかった
-
それからほどなくして
廉のお母さんが
亡くなったと知らされた
-
今思えば不思議なことに
あんなに近くに住んでたのに、廉のお母さんに会ったことは1度もなかった
両親と廉の3人家族だってのは
廉から聞いてたけど
どんな人なのかも
顔すら知らない
廉は、2人とも仕事が忙しいって言ってて
放課後も大体集まるのは紫耀の家だったから
なおのこと廉の家族について知る機会がなかった
だから驚いた
もしかしたら、ずっと病気だったのかな…とか
だったら廉もお父さんも辛いだろうな…とか
色々考えて
「ねぇ廉、お母さんて……」
紫耀と2人で、廉に話を持ちかけた
廉「大丈夫。」
紫「いや、大丈夫って…」
廉「ほんまに、隠しててごめん。」
「それは別にいいけど…」
そんな簡単に言得ないでしょ…
紫「お父さんは…？」
廉「……仕事。」
紫「そうじゃなくてさ。ご飯とか…」
廉「別にそんなん1人で出来るし…笑」
「帰ってくるの遅いの？」
廉「うん、まぁ…でもほんま大丈夫。」
デリカシー…というものが
小5の私たちにはまだ足りなかったのかもしれない
紫「お父さんて、何の仕事してんの？」
廉「……え？」
廉が、入ってきてほしくないところへ
「会ったことないから、私たち…」
土足でズケズケと上がってしまった
-
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咲(プロフ) - ほるるさん» 読みました!!ありがとうございます♪いつも私の我儘、すみませんm(__)m そして、ありがとうございます♪ まだまだ暑い日が続くと思うので体調に気をつけて更新、頑張ってください応援しています♪ (2022年7月31日 14時) (携帯から) (
レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 咲さん» 咲さん、こんにちは。以前いただいた、りょーちんをイメージした物語を書いてみました。ご期待に添えられているか分かりませんが、読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。 (2022年7月31日 11時) (レス) id: 2dd70d349b (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 咲さん» いつもありがとうございます。どうぞ今後ともよろしくお願いします。 (2022年6月1日 19時) (レス) id: a70e270c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 咲さん» そうだったんですね。こちらこそすいません。でしたらその機会が来ましたら、占ツクで書かせていただきます。 (2022年6月1日 19時) (レス) id: a70e270c28 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 私はインスタなどのSNSは機械に疎いのでやってませんが…了解しました。色々と言ってしまい、すみません。 (2022年6月1日 19時) (レス) id: 3cf6d2002d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2021年10月15日 22時
