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その後、記者はマネージャーやスタッフさんにも頭を下げて、帰っていった
一瞬の出来事だったけど
伝えられて良かったと思う
世間の声が、消える訳じゃない
でも、少なくともあの記者には伝わっただろう
廉に近付くと、まだ体を震わせて海人に抱きしめられている
「廉…?もう大丈夫。メール来ないよ。あの人も、もう何も言わない。安心して?」
そう言って頭に手を置くと
廉は声を上げて泣いた
辛かったな
苦しかったな
人一倍気にしぃな性格の廉だから
きっとここ数週間、ずっと不安と恐怖に押しつぶされそうになってたんだと思う
海「廉ごめんね…しんどかったね…」
海人も泣きながら廉を抱きしめる
岸「俺たちいるから!大丈夫だからな、廉!」
神「俺たちが、本当の廉知ってるから。変なこと言われたら何回でも違うって言ってやるから。」
「俺たちはみんな廉の味方だから。廉も信じて?俺らのこと。」
廉「…………うんっ…ありがとう…」
大吾…正門…俺、廉のこと守れたかな
関西のみんなの分も、俺が廉のそばにいるから
時々、会いに来てあげて
こっちで頑張る廉を、これからも応援してあげて
あ、ちょっとでいいから俺のことも…笑
もちろん、俺たちもみんなのことずっと応援してるから
な?廉、そうだよな
数日後、あの時の取材が載った雑誌が発売された
マネージャーが持ってきたその雑誌には、俺たちの座談会と共に
廉のトピックスが掲載されていた
そこには、廉が関西を大切にしていることや、俺たちが話した廉の素顔が書かれていた
厳しい声もあるけど…
応援してくれる人がいる限り
俺たちは仲間と一緒に、前へ進み続ける
そして俺が進む道には、いつも隣に廉が歩いてる
今までも、これからも
思い浮かべる未来の夢に向かって…
ずっと味方でいるから…
end.
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作者名:ほるる | 作成日時:2020年1月11日 18時