キズナ2 (ページ40)

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記「私は捨てたとは言ってませんよ。」

神「同じですよ、言ったのと。」

岸「そういうのばっかり切り取って廉に送ったんですよね？なら、同じだと思います。」

海「…っ…捨てたって…そんな訳ないじゃんっ！どうして⁈なんでそんな酷いこと平気で言うの⁈その画像廉に見せて、廉がどう思うか考えなかったんですか⁈」

海人がキレてる…でも…

「海人の言う通りです。俺たちだって、心はあります。嬉しいこともあれば、傷つくことだってある。何度も言いますけど、世間の声を知ることは大切です。でも、だからって、何言われても平気な芸能人なんていませんよ。」

次々と俺たちから出る言葉に、記者もだんだんと表情を変える

「それに…あなたに言ってどうなることでもないですけど、廉は関西を捨てたことなんてありません。今でもめちゃくちゃ大事に思ってます。東京へ来ることになったときも、最後まで悩んで、悩んで、いっぱい考えて色んな思いを持って出てきたんです。俺も関西のことは大事に思ってますけど、俺なんかよりも廉はもっと、もっともっと大事にしてます。これは、廉の近くにいる俺たちだから言えることです。」

記「………」

「それに、関西の仲間たちも、廉のこと大好きですから。捨てるなんてありえません。」

神「それから、廉は俺たちのことも捨てたりしません。ヘラヘラしてそうに見えるけど、本当は俺たちの誰よりも真面目で、グループのために自分が何をしたらいいのかを常に考えるやつなんです。」

岸「廉がいるから、俺たちも安心してトークができたり、努力しようって思えたりできます。どんな思いを持って俺たちとグループ組んで一緒にデビューしたのか知ってるから。だから廉が俺たちを捨てるなんて絶対ないって言えるし、俺たちも廉のことを置いてくつもりはありません。」

みんないいこと言うじゃん

「だから、廉をこれ以上傷つけるなら、俺たちが許しません。やめてください。お願いします。」

大丈夫だからな、廉

お前のことは、俺が、俺たちが、絶対守るから

「俺たちは、何があっても、廉の味方です。」

まるでドラマの1シーンのような時間だった

まさか自分がこんなこと言うなんて思ってもなかったから

記「……すいませんでした。僕のやり方が間違っていました…。」

記者は、俯きながら頭を下げた

「廉のこと、応援してくださるなら…これからはあたたかく見守っててください。」

記者「はい…」