キズナ2 (ページ27)

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今回は、デビューが決まってからこれまでの思い出をみんなで答えるという内容だった

色々な質問に、みんな笑顔で答えていた

時々笑いも起こりながら、和気あいあいと進んでいた

記「では、次は平野さんと永瀬さんにお聞きしたいんですが…」

「「はい」」

記「お二人は、初め関西の方で活動されていましたが、今でも関西ジャニーズJr.の方々とは交流はあるんですか？」

よく聞かれることだ、特に変わった質問ではなかった…だけど…

紫「そうですね、お互い忙しくて中々会えないんですけど、連絡はちょくちょくとったりしてますね。」

記「そうなんですね、永瀬さんは？」

廉「そう…ですね…」

ん？どした？

いつもなら俺より先に答える関西の話だと言うのに、珍しく廉が言葉を詰まらせている

海「廉？」

廉の様子に海人も疑問を持ったのか、声をかける

廉「あ…すいません。僕も、ちょいちょい連絡取る感じですかね。」

記「仲良しなんですね、ありがとうございます。では、次は岸さん神宮寺さんに質問させて頂いていいですか？」

話が岸くんたちに変わった

廉、なんか元気ない？と、横目で廉を見ているとその隣にいた海人と目が合った

海人も俺を見て小さく首をかしげた

廉は机に乗せた手を見つめ、俺たちの視線には気付いていない様子だった

でも、そのままインタビューは続き、結局その後はなにもなく普通に終わった

廉もあの後はいつも通り話していたし

さっきのは何だったんだろうと少し不思議に思った程度で、あまり気にしていなかった

だけど、その日から少しずつ、廉の様子が変わっていった

数日後、舞台の打ち合わせで集合した俺たち

岸くんとじんと海人は、まだあの動画の続きを見て爆笑してる

そして俺と廉はその向かいに座ってそれぞれ携帯を見ていた

でも、今日も感じるちょっとした違和感

それは隣の廉に対するもので

別に具合が悪そうとか、そういうのじゃないんだけど、なんか暗いというか、オーラがないというか…

うーん

すると、廉が立ち上がり、楽屋を出ていった

いつもなら何もしないけど、何となくモヤモヤしてたから、俺も後を追った

あとの3人は動画に夢中で気付いてもないかも

全然いいけど

楽屋を出ると、廊下を歩く廉が見えたから、少し早足で追いかけた

「廉。」

後ろから呼ぶと、廉は少し驚いたように足を止めて振り返った

廉「なに…？」

「別に、特に用はないんだけど…」

廉「なんやねん、それ。」