検索窓
今日:9 hit、昨日:43 hit、合計:187,793 hit

ページ20

エンディングメドレーが始まり、みんなが順番にステージへ出て行く

次は俺たち

ここで出たら番組終わりまで、捌けるタイミングはない

「那須、行ける?」

もう一度だけ、那須に確認をする

那「うん、大丈夫。」

那須は俺の顔を見て、頷いた

正直言って、全然体調悪そうだけど

あと少し、持ってくれ

「じゃ、いくか。」

曲が変わり、俺たちはステージへと足を進めた

華やかな曲で、ダンスもそれなりにある

踊りながらチラッと那須を見ると、不調が嘘かのようにいつも通りパフォーマンスをしている

頑張れ…

何とか1曲終わり、残すは最後の曲だけ

またもやなかなかのダンスナンバーで、心配だったけど、那須は言った通りちゃんとやりきった

「「ありがとうございました!」」

客席に向かって挨拶をし、ステージを後にした


龍「那須っ!大丈夫?」

捌けるとすぐに龍我が那須に声をかけた

那「…っ、うん…」

何とかコクリと頷いた那須

でも、やっぱりその顔は苦しそうで…

「早く、行こ!」

那須の肩をそっと支えつつ、衣装場まで戻って着替えをする

俺は自分の着替えを猛スピードで終わらせ、那須の着替えを手伝った

着替えが済んだところで那須の体力は限界だったのか、足元がフラフラして体を真っ直ぐ立たせるので精一杯の様子

とてもここから楽屋まで歩くのは無理そう

意識ははっきりしてるけど、うまくバランスが取れなくて、衣装が掛かっているラックの棒を掴んでる

「しんどいな…龍我、那須運んでやって?俺荷物持ってくから。」

俺がおぶれるならそうしてやりたいけど、貧血気味の那須に少しでも安定感をと考えると龍我が1番適任

龍「任せて、ほら那須?乗って?」

龍我が那須に背を向けてしゃがむ

那「大丈夫、自分で行くよ…?」

いや、無理でしょ

「いいから、我慢しない約束だろ。」

一度は断った那須だけど、体は正直で、俺が体を支えて龍我の方へ傾けると、へにゃっとそのまま力無く龍我の背中へ乗った

龍「よいしょっと。よし、楽屋帰ろう。」

俺たちはみんなで楽屋に急いだ

戻ってきて、龍我はすぐに那須をソファーに下ろす

金「はい、これ。飲めそう?」

金指がスポーツドリンクを差し出す

那「あり…がと…」

藤「那須、気分大丈夫?横になった方がいい?」

那「ううん、大丈夫…」

大「我慢せずに、しんどくなったら言って?」

那「うん…」

*→←*



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
202人がお気に入り
設定タグ:美少年 , キンプリ ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほるる | 作成日時:2020年1月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。