キズナ2 (ページ16)

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深「そんな落ち込むな。別にお前らが悪いわけでも、那須が悪いわけでもないから。俺たちだって人間だから、体調崩すことだってあるよ。那須みたいな真面目に頑張るやつは特に溜め込みやすいから、お前らが守ってやれな？」

岩「那須が調子悪いとき、調子悪いって素直に言える相手になれるのはお前らだけだから。」

その通りだ…那須は割と明るい性格だけど、きっと俺たちよりも色んなこと考えて、悩んで、それを自分だけでどうにかしようとする

だから、メンバーとして、那須の本心を守れる人にならないといけない。なりたいと思う。

阿「大丈夫、これからだよ。」

深「俺たち、そろそろスタンバイ行かないといけないから、交代な？」

「はい…ありがとうございました…」

岩「暗っ！大丈夫、顔色も若干良くなったし、少し休んでれば良くなると思うよ。」

深「起きたとき、俺たちが目の前にいるよりも、お前らがいる方が那須も安心するから、後よろしくな？」

「はい。」

そう言って立ち上がった岩本くんと深澤くんと変わって俺と藤井くんがソファーの前にしゃがむ

ソファーには、良くなってきたとは言えまだまだ青白い顔色の那須が静かに眠っていた

藤「本当に、ありがとうございました。」

お礼を言うと、3人は笑顔で部屋を出て行った

俺たちの次の出番は20分後

那須も含めて誰も着替えてない

次はエンディングメドレーだから、必ず出ないと…

龍「確かに、さっきよりは顔色戻ったかもね。」

大「今日勉強禁止にしといてよかったな。」

龍「あ、俺が忘れてたわ…」

金「心配で吹っ飛んだね。」

藤「でも、さすがに那須もこの体調じゃ、勉強しないでしょ。」

「次間に合うように、順番に着替えに行こう？」

2人ずつ、順番に着替えることにした

俺の目の前で眠る那須は、心なしかいつもより痩せていて、本当に相当疲れてたんだと感じる

原因はなんとなく心当たりがある

起きたら、ちゃんと話聞いてやろう

那須、俺たちみんなちゃんとお前のこと守るから、一緒に支え合おう