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そのとき、メンバーじゃない人の声が聞こえた…
誰…？
あまりの不調に、もはや周りの状況を理解するのもままならなくなってきて、質問されて答えはしたけど、相手が誰なのかはよく分からない
でも、大きくて優しい手が自分の頭を撫でてくれてるのは分かる
そして、少ししたら、浮所の腕が離れてメンバーの声がしなくなった
みんな、次へ移動してくれたのかな…間に合うといいな…
岩「那須？俺分かる？岩本。」
あ…岩本くんだったんだ…
浮所が離れて、グラっとした俺の体を、浮所よりもはるかにがっちりとした腕に支えられた
深「深澤と阿部もいるよ。」
まじか…申し訳ない…
でも、それを今声に出せない…
岩「大丈夫だから、全身力抜いてみ？その方が楽になるから。」
背中をゆっくりと摩られ、少しずつ力が抜けていく
阿「そうそう、深呼吸もね、大丈夫だよ。」
深「メンバーがお前の分も頑張ってくれてるから、安心しろな？」
3人の声がスーッと心に入ってきて、さっきまでの不快感がだんだん消えてきた
すると、同時に眠気のような、意識が遠のく感じに
岩「いいよ、そのまま寝てしまいな？1人にしないから。大丈夫。」
岩本くんのその言葉を最後に、俺の意識は真っ暗になった
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年1月11日 18時
