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岩「那須?分かる?…うん、しんどかったな?大丈夫だから、ゆっくり深呼吸できる?」
岩本くんは、那須に優しく声をかけて、頭をポンポンと撫でる
深「お前ら、次紫耀たちのとこ行くんだろ?とりあえず、那須は俺らがついてるから、行ってこい!」
深澤くんの声に、俺たちはどうしようと戸惑う
深「さすがに全員いないのは、向こうの流れ的によくないから。まだ間に合うだろ?」
たしかに、このまま急に美少年全員いないままコーナーを進めるのは他の人にもかなり迷惑がかかる
でも…なんかもうほぼ意識ない感じで、苦しそうに息をする那須を置いて行くの…
阿「大丈夫、俺たちこういうの何回も経験してるから。みんなの気持ちも分かるけど、今は向こうに行くべきだよ。那須のためにも。ね?」
戸惑う俺たちに深澤くんに続いて、阿部くんが言う
深「ここでお前らが出なかったら、後で那須が余計にしんどい思いするから、こいつの分もいつも通りやってこい!」
………っ。
藤「分かりました、行こう、みんな。」
藤井くんが言う
大「はい、行ってきます。」
大昇も、金指も立ち上がり、龍我も何かを心に決めた様子で立ち上がった
岩「浮所、大丈夫。行ってこい。」
岩本くんが俺の背中をトンと優しく叩き、笑顔を向けてくれた
「分かりました、那須のこと、よろしくお願いします。」
岩「任せろ。」
深「笑いとってこいよ!」
3人に頭を下げて、俺たちは紫耀くんたちのいる会場へ急いだ
那須、俺たちが出てくるから、お前は何も気にせず休んどけよ!
今日は本当に先輩たちの偉大さを痛感する…
阿部くんが、何回も経験してるって言ってた
こんなの何回も経験するもんなのか…
過酷な世界にいるんだってことを、初めて知った気がした
ほんの数分の出来事だったけど、すごい長かったように感じる
この次のコーナーが終われば、最後のエンディングメドレーまで、少し時間がある
Snow Manはそこで出番だから、それまでに俺たちが戻ろう
そう考えながら走り、別ホールへ着いた
もう少しで出番
キンプリはもうステージで話を進めている
袖に行くと、瑞稀くんに
瑞「よかった、遅いから間に合わないかと思ったよ。」
と心配そうに言われた
大「すいません、ちょっと那須が体調崩しちゃって…」
優「え、大丈夫なの?」
「今岩本くんたちが、ついて下さってます。これ終わったら俺たちもすぐ戻ります。」
瑞「了解、心配だけど、笑顔な!」
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作者名:ほるる | 作成日時:2020年1月11日 18時