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K
飛び交う水しぶき
ちび達の楽しそうな叫び声
全員、血は繋がってないけど
ここにいるみんなは俺の兄弟
ちび達と走り回ってびしょ濡れの紫耀も
縁側に座って的にした相手をとりあえず集中的に水を撃ちまくる廉も
その的になり過ぎてもう半分溺れかけてる俺も
みんな、家族
何も考えず、楽しく過ごせることが
俺たちにとっては特別で
何よりも失いたくないものなんだ
なのに
1度動き出した歯車は
止まることを知らない…
紫「おりゃっ！」
子「きゃー！笑」
子「紫耀くん強すぎ！」
紫「もう降参か？」
子「ちがうもーん！」
「俺もっ！」
子「あ！いけー海くん！」
水鉄砲大会開始から1時間
俺はちび達と結託して紫耀を狙うことにした
紫「何で俺だけ1人なんだよ！ちょ、廉！お前もこい！」
1人屋根の下からびゅーんと水を飛ばす廉に援護を頼む紫耀だけど
廉は全然やる気なし笑
参加してるだけすごいことだけどね笑
廉「負けてんでー、頑張れ紫耀ー。」
紫「おいっ！笑」
なんて、1人濡れもせず声のみで援護
でも、俺たちがキャッキャやってるのを見て笑ってるから
紫耀もつっこみつつも、ホッとした顔をしてた
でも…
それからまた15分くらい経った頃
バサッ…
ん？
急に廉が縁側から立ち上がったのが目に入った
まさかのやる気スイッチオン？
と、思ったのも束の間
その目線が俺たちに向いてないことに気付いた
と同時に
手に持ってた水鉄砲が
ドサッと地面に落ちた
紫「ちょ、ストップ。」
紫耀もそれに気付いて、動きを止める
「廉？」
俺は、廉に近付きながら俺の奥に向けられたその目線の方へ振り向いた
子「何ー？」
背後でちび達が紫耀にそう言ってるのが聞こえる
でも
その時、俺の目にはもう
違うものが映ってた
施設の門がある方から庭の中へ歩いてくる
2人の男性…
スーツを着て
いかにもなその姿…
この人達だ
昨日、廉に声をかけた刑事
子「だれ…」
俺たちの様子から、ちび達も異変に気付いたらしく
小さく、少し怯えたような声がした
紫「お前ら中入ってろ。で、裕太くん呼んできて。」
子「…分かった…」
紫耀の低い声に、ちび達が部屋に入っていく足音
そして、俺が廉の元に着いたと同時に
紫耀もこっちに寄ってきた
刑A「こんにちは。」
廉の前で睨みつけるように立つ俺たちに
刑事は慣れたように笑顔で挨拶をしてくる
悪い人じゃないことは分かってる
でも
その醸し出される雰囲気は
俺たちにとって、気持ちの良いものではなかった
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ほるる(プロフ) - パナナさん» こんにちは！わぁ、それは本当に嬉しいです！長らく読んで頂いてありがとうございます！あたたかい感想も本当に嬉しいです。今後も他の作品共々よろしくお願いします。 (2020年8月18日 15時) (
レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
パナナ - こんにちは！！明日に向かってからずっと作品を読ませていただいてます！！途中で涙が出てくるくらい心が動かされます…。ティアラとしても、1人間としてもほるるさんの作品が大好きです。これからも更新楽しみにしてます！！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: b2a7f92557 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 37さん» こんばんは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると、もっと頑張ろうと言います意欲が湧いてきます！シリアスなシーンが続きますが出来るだけ読みやすく出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年8月16日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
37(プロフ) - こんばんは！お話の展開がハラハラドキドキで読んでてとても楽しいです！無理せず更新頑張ってください！！ (2020年8月16日 0時) (レス) id: 0303488334 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ゆんぺさん» コメント、ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。更新頑張りますね！これからも、楽しみにしていただけるよう丁寧に考えていきます！ (2020年8月15日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年8月3日 22時
