＊ ページ27
K
ガチャッ…
少しドキドキしながら、ドアを開けると
勉強机に鞄を置いて、ボーッとしてる廉がいた
「廉…？おかえり…」
1歩、中に入ってそう声をかけると
廉「……。」
まるで何も聞こえてない、気づいてないかのように無反応な廉
おかしい
予感が一気に確信に変わり、少し早足で近付く
「廉？」
ビクンッ…
「あ、ごめん…」
手を肩に置いた瞬間、ハッと我に返ったかのように反応したから
思わずその手を離した
廉「あ…ごめ…」
振り返って俺の目を見ると、一瞬微かに表情を歪ませた廉がそう言った
明らかに様子が変だ
熱中症？いや、そんな感じじゃない
でも心なしか顔色悪い気がする
何があったんだろ…
「んーん、大丈夫。どうかした？」
そう聞き返すと、分かりやすく目線を逸らした
「廉？大丈夫？」
廉「…うん。」
そうは見えないけど…
と、そのとき
紫「海人、ちょっと…」
開けっ放しだったドアの向こうに、紫耀がいて
そう手招きをされた
「え？あ、うん…」
廉が気になるけど、なんか紫耀もいつもと違う感じに見えたから
急ぎ足でそっちへ向かう
すると、俺が部屋を出た瞬間
紫耀がドアを静かに閉めた
「あの、ごめん…なんか用？今ちょっと…」
廉の様子が…
そう言おうとしたら
紫「廉、やっぱおかしかった？」
「え？」
小声でそう言われて、驚く
「どゆこと？なんかあったの？」
やっぱりか、というような紫耀の表情に
ますます胸騒ぎが募る
そして…
紫「今、門の前で……刑事だっていう2人組のおっさんに声かけられた。」
「…は？」
何それ、どういうこと？
刑事？
思わぬ話題にパニクってたら
紫耀の口から、さらに耳を疑う言葉が告げられた
紫「呼び止められてさ……廉くんのご両親の事件について、廉くんに話が聞きたいんだけどって…」
………は？
「な、に…それ…本当、に…？」
あまりの衝撃に、上手く言葉が出ない
バカな俺には、理解が追いつかない
紫「うん…で…さっき廉にも声かけたんだけど何も言わずにうちに入ってったから…って…」
「え？廉にも声かけたの？！」
紫「うん。って言ってた…」
「何それ、意味わかんない…」
紫「うん、だから俺も何も言わなかった。」
「裕太くんには？」
紫「さっき言った…でもあいつらいるからそんな詳しくは…てか俺もよく分かんねーし…で、廉大丈夫かなって思って…」
だからか…
そりゃただいまなんて言えるはずがない
止まっていた歯車が
少しずつ、狂いながら動き始めた…
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ほるる(プロフ) - パナナさん» こんにちは！わぁ、それは本当に嬉しいです！長らく読んで頂いてありがとうございます！あたたかい感想も本当に嬉しいです。今後も他の作品共々よろしくお願いします。 (2020年8月18日 15時) (
レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
パナナ - こんにちは！！明日に向かってからずっと作品を読ませていただいてます！！途中で涙が出てくるくらい心が動かされます…。ティアラとしても、1人間としてもほるるさんの作品が大好きです。これからも更新楽しみにしてます！！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: b2a7f92557 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 37さん» こんばんは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると、もっと頑張ろうと言います意欲が湧いてきます！シリアスなシーンが続きますが出来るだけ読みやすく出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年8月16日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
37(プロフ) - こんばんは！お話の展開がハラハラドキドキで読んでてとても楽しいです！無理せず更新頑張ってください！！ (2020年8月16日 0時) (レス) id: 0303488334 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ゆんぺさん» コメント、ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。更新頑張りますね！これからも、楽しみにしていただけるよう丁寧に考えていきます！ (2020年8月15日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年8月3日 22時
