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海「ゲホッゲホッ…はぁっ…ケホッ…はぁっ…ゲホッゲホッゲホッ…」
握りしめた手を口元に当て、苦しそうに咳をする海人
「やばそうだな…」
制服に着替えてるから、もう下に降りてくるつもりだったんだろう
でもその前にキツくなったってとこかな…
廉「3日続かれるとさすがに限界みたいやな…」
たしかに、昨日までは比較的大丈夫そうに見えた
でももう無理があったか…
海「ケホッ…ゲホッゲホッ…はぁっはぁっ…」
廉「ゆっくりゆっくり、焦らんでええから。」
発作ギリ手前、みたいな状態で
ゆっくり息しろなんて無茶なこと言ってると思うけど
海人は喘息が出ると、なんとかそれを収めようと焦るとこがあるから
廉がそう言うのも間違ってない
海「ゲホッゲホッゲホッ…はぁっ…」
「吸入した？」
廉「うん、でもまだ効いてへんな。」
いつも朝からテンションあげあげな海人からは想像できない、苦しそうな姿
何度も見たことあるけど、毎回俺たちまで息苦しくなりそうになる
「海人、裕太くん呼んでくるから。廉と深呼吸してて。な？」
正面にしゃがみ、そう伝えると
海「はぁっ…だい、じょぶ…ケホッ…」
廉「いや、嘘つけアホ。ええから喋らんと深呼吸すんで。」
相変わらず当たりの強い廉
でも、背中をさするその手はすごく優しくて
顔には心配が滲み出てる
廉の言葉に海人もすぐ何も言わなくなり
咳き込みつつも廉と一緒にゆっくりと深呼吸を始めた
俺はそっと部屋を出てリビングへ戻る
裕「あ、どうだった？」
テレビのスポーツコーナーに夢中なちび2人の横で、裕太くんがすぐに聞いてきた
「だいぶキツそう。吸入したらしいけどあんま効いてないみたいだわ。」
裕「そっか。ちょ、すぐ上がるわ。おいお前らランドセルもってこい！そろそろ時間だぞ。」
裕太くんがちび達を急がせてる間に、俺は水の入ったペットボトルを出し
タオルを濡らして再び上にあがる準備をした
俺たちがいつもと違う動きをしてるのに気付いたちび達は
いつになくてきぱきと準備を始め
子「俺たち時間になったら行くから、上行っていいよ。」
そう言ってきた
いつの間にそんなこと出来るようになったんだ…
いつもバカなことしか言わないくせに
子「海くん、咳しんどいんでしょ？早く行ってあげて。」
何この子たち…
逆に心配になるわ…
一瞬裕太くんと目を合わせたけど
裕「分かった、ありがとな。気を付けて行ってこいよ？」
そう言って俺たちは階段を上がった
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ほるる(プロフ) - パナナさん» こんにちは！わぁ、それは本当に嬉しいです！長らく読んで頂いてありがとうございます！あたたかい感想も本当に嬉しいです。今後も他の作品共々よろしくお願いします。 (2020年8月18日 15時) (
レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
パナナ - こんにちは！！明日に向かってからずっと作品を読ませていただいてます！！途中で涙が出てくるくらい心が動かされます…。ティアラとしても、1人間としてもほるるさんの作品が大好きです。これからも更新楽しみにしてます！！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: b2a7f92557 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 37さん» こんばんは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると、もっと頑張ろうと言います意欲が湧いてきます！シリアスなシーンが続きますが出来るだけ読みやすく出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年8月16日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
37(プロフ) - こんばんは！お話の展開がハラハラドキドキで読んでてとても楽しいです！無理せず更新頑張ってください！！ (2020年8月16日 0時) (レス) id: 0303488334 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ゆんぺさん» コメント、ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。更新頑張りますね！これからも、楽しみにしていただけるよう丁寧に考えていきます！ (2020年8月15日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年8月3日 22時
