＊ ページ12
K
「紫耀、大丈夫？」
紫「あ、うん。ごめん。」
「そ？なら良かった。」
俺の問いかけに、紫耀は微笑んだ
裕「廉、ファインプレーだったな。助かった。」
廉「いや…別に…」
「ゆっくり出来た？」
紫「うん。もう平気。」
裕「ひっさびさに紫耀と2人で話したな。相変わらずアホだわ笑」
紫「は？」
廉「残念やな、将来不安や。」
紫「なんか急にディスられてる？」
裕「いや、いいのいいの。褒めてる。」
紫「あ、そうなの？」
廉「そうそう。ま、大丈夫なら良かったわ。」
「ね。部屋戻る？」
紫「そうだな。」
裕「早く寝ろよ？でも何かあったらすぐ言えな？」
紫「分かった。ありがと、裕太くん。」
裕「うん、おやすみ。」
3人で廊下に出て、部屋に向かう
紫耀の部屋は、俺と廉の部屋の向かいで
小さいけど1人部屋
小さい頃に割り当てられたままだから、ずっと1人だけど
大体いつも3人でどっちかの部屋に集まってる
でも、紫耀な部屋には間接照明がないから
寝るときは自分の部屋に戻るけどね
いつもならまだ3人でダラダラする時間だけど
「紫耀、1人で大丈夫？」
紫「うん。」
「そか。じゃあ今日はすぐ寝な？」
紫「ごめんな。」
廉「なに言うてんねん。アホ。」
「口悪い笑 じゃ、おやすみ。」
紫「ん、おやすみ。」
今日は、1人でそっとしてあげた方がいいのかも
きっと裕太くんがちゃんと受け止めてくれてるから
俺たちが過剰に接するのは
返って良くない
一瞬で止めれてよかった
本当はもっと早く気付くべきだったけど
何とか無事に寝れそうだから
紫耀を送って、俺たちも部屋に戻る
「よかったね、大丈夫そうで。」
廉「うん。」
「廉のおかげだわ。」
廉「おかげもなんも、こんなん普通やろ？」
「ん？」
ベッドに座った廉が、俺を見つめてそう言った
廉「俺らがせんと、他誰がすんねん。」
「そうだね…。」
廉「たぶん
普通の家も…こうやって助け合ってんねやろな。」
「うん…。」
俺たち、その普通の家の普通…知らないもんね
でも
そうなんだろうなって思う
それと同時に
そうであって欲しいなって思うんだ
俺たちが味わえなかった、普通の家族
そのあたたかさを
俺たちも、俺たちなりに
作っていきたい
そして廉は
きっとその普通の家族の幸せを
少しだけ知ってるから
俺なんかよりももっと
そう願ってるんだと思う
俺たちが今日少しでも紫耀の助けになったなら
それって、普通の家族と同じだよね？
俺たちにも、その権利あるんだよね…？
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ほるる(プロフ) - パナナさん» こんにちは！わぁ、それは本当に嬉しいです！長らく読んで頂いてありがとうございます！あたたかい感想も本当に嬉しいです。今後も他の作品共々よろしくお願いします。 (2020年8月18日 15時) (
レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
パナナ - こんにちは！！明日に向かってからずっと作品を読ませていただいてます！！途中で涙が出てくるくらい心が動かされます…。ティアラとしても、1人間としてもほるるさんの作品が大好きです。これからも更新楽しみにしてます！！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: b2a7f92557 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - 37さん» こんばんは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると、もっと頑張ろうと言います意欲が湧いてきます！シリアスなシーンが続きますが出来るだけ読みやすく出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年8月16日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
37(プロフ) - こんばんは！お話の展開がハラハラドキドキで読んでてとても楽しいです！無理せず更新頑張ってください！！ (2020年8月16日 0時) (レス) id: 0303488334 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ゆんぺさん» コメント、ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。更新頑張りますね！これからも、楽しみにしていただけるよう丁寧に考えていきます！ (2020年8月15日 1時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年8月3日 22時
