＊ ページ9
K
苦しい…
そう言ったのを最後に、廉の呼吸が少し乱れ始めた
廉「はぁっ…はぁっはぁっ…」
そりゃそうだ
だって短時間に色々あって
心が疲れないわけがない
体に加わるストレスに
対抗するだけの力を今の廉は持ち合わせてない
紫「ゆっくりゆっくり。大丈夫。」
廉と呼吸を合わせて、深呼吸を誘導する紫耀
先生を呼びたいとこだけど
多分今は…
「廉、発作きそう？」
そう確認すると、廉はフルフルと首を横に振った
「分かった、じゃあ落ち着くまで深呼吸ね。」
発作が起こりそうでなければ、きっと一時的な動悸だと思う
紫耀に加勢して、俺も一緒に深呼吸をした
しばらくして
廉「はぁっ…も、大丈夫…ごめ、紫「ごめんはいらない。」
少し楽になったみたい
完全にごめんねモードになってる廉を
紫耀がスパッと切る
「横になろっか、廉。」
体を支えて、ベッドに横にし布団をかける
廉「ありがとう…」
そう微笑む顔を見て、俺たちも安心した
きっと、もう大丈夫
紫「俺たちここいるから。寝てろ？」
紫耀の優しい声に
小さく頷いた廉は
吸い込まれるように、眠りについた
1時間後
部屋のドアがノックされ、大倉先生が入ってきた
大「廉、大丈夫か？」
紫「色々あって疲れて寝てる。」
大「そっか…相当びっくりさせてもうたからな。俺も突然すぎて…」
「先生は、大丈夫？」
大「うん、まぁ…平気やとは言わんけど…」
紫「知らなかった、廉が杉山さんと親しくしてたこと。」
大「妙に懐いてたからなぁ…笑 ええ人やし、杉山さん。廉のことも気に入ってくれとったし。」
「ちょっと気持ちがしんどくなったみたいで…」
大「そっかそっか…そうやろな…普段あんま考えてなくても、こういうこと経験するとグッとくるんやろな。」
紫「うん…」
大「でも助かったわ。俺もバタバタしとって廉のこと見てやれへんかったから…ありがとう。」
「全然。それくらいしかできないから。」
大「いや、でかいで？廉にとってお前らは、ほんまにでっかい存在やから。俺も感謝してる。」
紫「そりゃどうも。」
大「聞いたってな？廉の気持ち。こいつすぐ自分の中にしまい込むから笑」
「たしかに…笑」
紫「その業界のプロだよな。」
大「何業界やねん…笑 でもほんまそれ。せやから頼むわ。」
「了解です。」
紫「俺ら、廉の心の鍵こじ開ける業界のプロだから。」
なんてね
でも、俺たちにとっても
廉は大きな存在だから
一生、大切にしてみせるよ
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
