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海「ねぇ！何？廉どうかしたの？」
無意識に走り出していた俺の横を付いて走りながら
海人が聞いてくる
「分かんね、でも泣いてた…たぶん。」
海「は、何で！」
「分かんねーよ！でも早く来てって言ってたから、とりあえず急ぐしかねーだろ！」
海「情報希薄すぎ！もー！分かったよ！急ご！」
その言葉を最後に俺たちはさらにスピードを上げた
改札を抜けたところでちょうど電車が来た音がした
階段をかっ飛ばして上り、そのまま乗り込む
2駅先まで…数分…
ドアが開いた瞬間、他のお客さんの間をすり抜け
隣接する病院へと急ぐ
電話を受けてから、15分後
俺たちは廉の病室のドアを開けた
ガラガラガラ…
「はぁっ…はぁっ…廉…？」
海「廉、お待たせっ…廉？」
そう言いながら足を進める…
と…
「…あれ…」
視界に入ったベッドの上に
廉の姿はなかった
海「え…何かあったのかな…」
海人も不安そうな声を漏らす
でも…今の廉なら
もし何か容態が変わったら、すぐ俺たちにその知らせが来るはず
たしかに本人からの電話はあったけど
そういう感じではなかった…
「探すぞ。」
海「うん。」
いつかの夜中、廉からのSOSに駆け付けたあのときも
こんな風に探しに出たな…
海人と2人、廉が行きそうな場所を片っ端から探す
電話を鳴らしてみたけど、反応はない
どこだよ…
と…
海「あ…いたっ！」
海人の声がして、その方向を見ると
病棟の一角にある談話室のベンチに
力なく座る廉の姿があった
「廉っ！」
2人で駆け寄ると、その音に顔を上げた廉は
目にいっぱい涙を浮かべて
苦しそうに顔を歪めた
海「廉っ…どしたの？大丈夫？」
海人が隣に座り、廉の肩を抱き寄せる
そもそも、どうやってここに来たんだ
まだそんな長く歩けないだろ
でも、近くに人はおらず
車椅子もない
点滴の繋がれた滑車スタンドと、廉1人
どう考えても、1人でここに歩いて来たと物語っていた
まぁ、いい
今はそのことより、何があったのかの方が大切だ
「廉、どした？何があった？」
調子が悪いのか…
他に要因があるのか…
いつもより青白くなったその顔に
涙の筋ができる
そして
俯いたまま、ゆっくり開かれた口から…
廉「…杉、山さんが…さっ、き…っ…」
廉の震えた声がした
続きは聞かなくても分かる…
この状況、廉の状態…
ーーーーー杉山さんが、旅立った…
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
