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海「そっか…そりゃ、そうだよね。病院だもんね、ここ。」
廉「杉山さんはもう長く入院してて…検査の後とかにたまに会って話したり、入院しとるときはよく大倉先生のとこ入れ替わりで行ったりするから…それで。」
「ふーん。いい人だったな。」
廉「うん、めっちゃええ人。いつ会っても元気やねん。元気ちゃうから入院しとるはずやのにな。」
海「杉山さんも廉に元気もらってるって言ってたじゃん。」
廉「そんなん言うてくれるとこも、ええ人や思うわ。」
「たしかにな。廉の相手するぐらいだからな。」
海「うん、相当心広いよね。」
「うん、確実に。もの好きもいるもんだ。」
廉「おい。それ言うたらお前らどうなんねん。」
「俺らはなぁ？」
海「もう麻痺ってるから。廉への免疫めっちゃ高いから。」
廉「はぁ…そうですかい。」
海「あははっ笑」
こんな風に言いはしたけど
似た病気と闘う杉山さんとの触れ合いは
廉にとってはきっと特別な時間なんだと
そう感じた
なのに…
そんな、嬉しい話を知ってから
たった2日後…
それは、突然の知らせだった…
プルルルル…
学校が終わって、海人と2人で病院に行こうと正門を出たとき
ふと携帯が鳴り、見ると廉からの着信だった
「もしもし？」
廉『……っ…』
「ん？もしもし？廉？」
何も言わない廉に疑問を抱き、足を止める
海人も俺の反応に合わせて隣ではてなを浮かべた
「れーん？どした？何かあったか？」
今から俺たちが行くことは分かってるはず
なのにそれを待たずして電話をしてくるってことは
何か今じゃなきゃいけない用があったからだろ？
体調が不安定な廉が相手なだけあって
一抹の不安がよぎる
「廉、大丈夫か？」
少し声を真剣に変えてもう一度問う
すると…
廉『…ごめんっ…』
「うん、大丈夫。今から行くとこ。どした？」
微かに聞こえる息遣いが、震えてることに気づき
いつもの廉とは違うことは明らかだった
そして…
廉『…早、く…来て…お願い…っ…俺っ…』
弱々しい声で
廉がそう言った…
「ん、分かった分かった。すぐ行くから。待ってろ？苦しくないか？苦しかったら先生呼べよ！いいな、廉。」
廉『…早く…紫耀…』
「分かった！もう駅着くから！走って行く！すぐ行くから、な？」
うん…
そう言って電話はプチンと切れた
☆
すいません、少し重ためになりそうです…
ご了承ください
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
