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S
電話を終えた海人が、俺にそっとスマホを返してきた
「何て…？」
海「…別に誰と何してもええやろって…」
「そっか。」
海「俺…廉のこと傷付けたかも。」
分かりやすく落ち込む海人
まぁでも、海人があんな風に廉に言うの
案外初めてかもな
だけど
「分かるけどね、お前の気持ち。」
海「え？」
そりゃだって
「俺も同じだし。」
気持ち悪がられるかもだけど
廉が大事なこと、俺たちに隠してるってことが
俺たちは結構寂しい
彼女が出来たんなら
1番にそれを伝えて欲しかった
俺だったら、2人に最初に伝えると思うから
廉もそうして欲しかった
廉にとっては
俺たちはそういうことを初めに話す相手じゃないってことなのかなって
重たい奴なのは分かってる
でもさ、廉
俺にとっても、海人にとっても
お前はそれだけ特別な奴なんだよ…
海人と2人で大学を出る
廉の姿は、1度も見なかった…
そのまま夜が過ぎ
翌朝
家を出ると、同じタイミングで海人が出て来て
これまたすぐ後に廉も出て来た
「おはよ。」
廉「…はよ。」
海「……。」
とんでもなく気まずい空気が流れる
こんな会話のない朝、初めて
2人の間で、何か話題を出すべきかどうか
俺はひたすら迷ってた
でも結局
大学に着くまで、交わした会話はほぼなく
なんなら海人と廉は一言も言葉を交わさず終いだった
すると
廉「ごめん…今日も帰り用あるから…」
別れる寸前、廉が俺たちにそう言った
「そっか…分かった。」
あれ…
でも、そこで今日初めてちゃんと正面から廉の顔を見て気付いた
「廉、具合悪い？」
少し顔色が良くない気がするんだけど…
俺のその言葉で、海人も廉に目線を向ける
廉「え？いや…別にそんなことないけど…」
「嘘つくなよ？」
これだけは…頼むから…
廉「ついてへんよ…？朝やからやない？ほんまに大丈夫。」
「ならいいけど…」
廉「じゃあ、帰りごめんな。」
気のせいか？
たしかに朝は血圧が下がって、顔色が悪いことはよくあるから
体調面に関しては、廉は俺たちに隠し事はしないはず
だから本人がああ言ってんなら
そうなんだろうけど
昨日の今日で、廉の言葉に少しだけ疑念が湧いてしまう自分がいた
で、こういうのに限って
予感は的中してしまうんだよね…
☆
読んでいただきありがとうございます。
話の流れ、大丈夫でしょうか…汗笑
次の更新まで少しお待ちください。
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
