＊ ページ29
S
「はい…？」
海人との話を止めて、通話ボタンを押す
廉『あ、ごめん…今日先帰って？』
「え、何で？」
このタイミングでそんなことを言われたから
結構ガチトーンで聞き返してしまった
廉『いや…ちょっと用事できたから…ごめんな？』
俺のその声に何か感じたのか
廉の声が少し変わる
「あ、いや…ごめん、分かった。気を付けろよ？」
慌ててトーンを戻して、返事をする
廉『うん、海人にも言っといて？」
「りょ。」
廉『じゃあ…』
廉がそう言った瞬間
海「貸してっ…」
「えっ…」
タイミングを見計らったみたいに
海人が俺からスマホを取った
そして
海「あのさ、廉…」
廉にそう話し出した
K
「あのさ、廉…」
紫耀の言葉から、廉が一緒に帰れないって言ってるのが分かったから
もうだったら聞いちゃえって思って
紫耀からスマホを奪って、廉に声をかける
廉『え、海人？何？』
向こうの廉は、今朝と同じように不思議そうに返事をする
「用事って…何？」
廉『え？』
「誰と、用事なの？」
うわ、俺ソクバッキーな彼女みたいなこと聞いてる
廉『…誰って、別に…学部の友達やけど…』
友達…
「本当に？」
廉『うん…何で？』
「それって、女の子？2人で行くの？」
待て待て俺
何かめちゃめんどい奴みたいになってるぞ
なのに
俺の口は止まらない
廉『…は？どしたん急に…』
「答えて、廉。」
俺の質問を交わそうとする廉
ねぇ、何で隠すの？
彼女とデートなら
そう言えばいいじゃん
……あ、そっか
昨日からどこか引っかかってたのは
彼女が出来たっていう事実じゃなくて
廉が俺たちに、隠し事をしてるってことに対する
寂しさだったんだ
廉『……別にええやん…』
「…え？」
自分の気持ちに気付いた俺が
それを考えてたら
廉がポツリと言った
廉『…俺が誰と、何したって…ええやろ？』
「廉？」
廉『急で申し訳ないとは思ってるけど…そこまで全部言わなあかん？』
「…あ、いや…」
廉『心配してくれるんはありがたいよ…？でも、お前らには関係ない用事やって俺にもあるから…』
そうだよね…
いくら幼馴染で、何でも分かり合ってる仲でも
俺たちには言いたくないことだってあるよね
「…ごめん、言いすぎた。気を付けて行ってきて。」
廉『…ごめんな、じゃ。』
プツッと切れた電話
…俺、廉のこと傷付けたかな…
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
