＊ ページ19
K
どうしよう
どうしよう…
反応もいまいち返ってこない廉に
俺の心も焦りが募る
早く…
笹岡先生…
と…
そのとき
？「廉っ…分かるか？廉？」
すごい勢いで廉の前にしゃがみ込み
そう声をかけたのは
「紫耀…」
紫耀だった…
紫「廉、俺の声聞こえる？聞こえたら手握って。」
廉の手を取り、そう伝える紫耀
見ると廉の手が震えながらもその手を握り返したのが分かった
紫「ん、聞こえるな。大丈夫、深呼吸な。」
てきぱきと声をかける姿からは
さっきのことは全く感じ取れず
なんなら俺なんかよりも全然落ち着いてて
「紫耀…あの…」
紫「海人、深呼吸手伝ってやって。」
廉のシャツのボタンを緩めながら
そう言われて
言いかけた言葉を飲み込み
「廉、俺と息合わせて？いくよ、せーのっ…」
俺は廉の腕をさすりながら
一緒に深呼吸を始めた
言いかけた…？
俺、何言おうとしたんだろう…
と、そこへ笹岡先生が来て
紫耀が廉を背中に乗せ、到着した救急車で廉は病院へ運ばれた
俺たちは学校に残るように言われて
救急車が去って行くのを見送った
教室へ戻る途中
ピタッ
ん？
少し前を歩いてた紫耀が足を止めた
そして
紫「海人…」
「な、に…？」
紫「…ごめん。」
「…え？」
紫「俺が悪かった…ごめん。」
そこまで聞いて
気付いた
紫耀の肩が、震えてる
「しょ…」
紫「ごめんっ…俺の、せいだよな…」
「ちょ…どうし…」
様子がおかしい紫耀の肩に触れようと後ろから手を伸ばした
そのとき
紫「…どう、しよ…廉…なんか、あったら…俺の、せいっ…」
クルッと俺の方へ振り返った紫耀に
あっという間に抱きつかれてて
耳元では数分前までの冷静な姿とは真逆の
弱々しい声がした
「紫耀…」
紫「俺が…俺が、あんな責めた言い方したから…」
「…そ、れは…」
紫「どうしよ…海人…俺っ…廉に…」
よかった…
いつもの紫耀に戻ったね…
いや、違う
紫耀は初めから、廉のこと責めようなんて思ってなかったんでしょ
「全く…お前、言葉下手すぎな…笑」
俺は紫耀の背中に手を回し
俺の肩に埋まった頭をポンポンしながら
そう呟いた
S
"3年の人が倒れたんだって！"
廊下から聞こえた声に、血の気が引いた
廉だ…
慌てて教室を飛び出し、階段に着いたところで
噂をしてた2年生に出くわし
場所を聞いて、ダッシュで向かうと
海人に抱きかかえられた廉の姿が目に入った
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
