＊ ページ18
K
走って向かった先は、保健室
ガラガラガラッ…
笹「わぁ！ビックリした！どうしたの。」
「先生、廉はっ？」
俺の問いかけに
笹岡先生はキョトンとした顔を見せた
え…？
笹「永瀬くん？今日は来てないよ？一緒じゃないの？」
まじかよ
「いやっ…一緒だったんだけど、さっきちょっと出てって…」
笹「ん？どういうこと？」
「えと…あの、ちょっと色々あって…いいです、探すんで！」
笹「え、ちょっと！」
そんな間空いてないのに…
どこ行ったんだよ…
広い学校の中
すれ違う生徒たちの間を抜けながら
思い当たる場所を探した
トイレ、自習室、更衣室…
人気のなさそうな場所を選ぶはずだから
そう思ったのに
中々廉の姿は見えなくて
すると…
"うわ、雨じゃん。"
ふと聞こえた声に、外を見ると
さっきまであった青空は消え
灰色の分厚い雨雲から、大粒の雨が降り始めていた
同時に頭に浮かぶ
廉が走って出て行く姿
不安定な体調の中、この天気で、走ったりしたら…
予想されるのは
当たって欲しくないことばかりで
こんな大雨…今の廉が耐えれるわけ…
あ……
そこで、気付いた
だからか…
だから、あんな風に言ったんだ
くっそ…
バカかよ本当に…
紫耀の語彙力の少なさには
本当昔から…
紫耀は今日
誰よりも廉のことを考えてたんだね…
立ち止まってた足を
再び走らせようとした
そのとき
"ちょっと！誰かっ！！"
近くで、誰かがそう叫ぶ声がした
ドキッとして向かうと
人通りの少ない、資料室が並ぶ廊下の端で
1人の女子生徒と
その足元で蹲る、廉の姿が目に入った
「廉っ！！」
駆け寄ると
女「なんか、部屋の前で急に倒れてっ…」
その女の子は手に資料室のものであろう教材を持ってて
とても焦った様子だった
「ありがとうございます、俺こいつの友達なんで！すいません、笹岡先生ここに来てもらうように言ってもらえますか？」
安心させようと少し笑顔でそう伝えると、名札の色的に１つ下であろうその子は
コクリと頷いて、走って行った
「廉っ！しっかりして！大丈夫？！」
その子に伝令を頼んで、俺はすぐ廉の体を抱え上げた
見えたその顔は、真っ青で
額には冷や汗が流れ
呼吸は荒く、左胸をギュッと握りしめている
廉「はぁっ…はぁっはぁっ…くっ…うっ…はぁっ…」
震える体にはすごく力が入ってる
発作だ…
「廉、聞こえる？！すぐ笹岡先生来るから！ね、しっかりして！」
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
