＊ ページ14
K
翌日、廉は昨日よりも少し落ち着いた様子で
午前中はずっと教室で授業を受けてた
でも…
昼休憩、仲のいい男子でいつものように弁当を食べてると
カチャ…
俺と紫耀の間に座ってた廉が、箸を置いた
見ると、弁当の中身もほぼ手を付けられてない
「食えない？」
周りのみんなには聞こえない程度の小声で廉に聞いてみる
廉「え…あ、うん…」
「大丈夫？」
廉「うん…」
疲れたのかな…
すると、俺たちのやりとりに気付いたのか
友「え、廉もう食わねーの？」
友達の1人が、そう声をかけてきた
廉「あ、いや…食うで？」
その空気に気を使ったのか、廉は手に箸を持ち直した
友「だよな！そんだけじゃ力出ねーだろ！」
廉「せやな…笑」
と、おかずをつまみ口へ運ぶ
そのとき
紫「いい。やめとけ、廉。」
廉「…え？」
その手を紫耀が掴み、食べるのを止めた
友「え、紫耀何してんの？」
友達もその行動に不思議そうに声を漏らす
紫「お前も。今のは言うな。」
友「今、の？」
紫「そ。そんな無理矢理食わせんな。」
少し真剣に話す紫耀に、友達の顔も引き締まる
友「…ごめん、そんなつもりじゃ…」
うん、分かってる
廉「いや、大丈夫やで？」
紫「廉も。我慢すんなって言ったろ？食うのキツいならそれでいい。」
友「ごめん廉…具合悪かった？」
廉「いや…そんなこと…」
紫「あるだろ？」
廉「大丈夫やって。今日はわりと元気やから。」
紫「嘘つけ。」
紫耀…？
いつもよりやけに突っかかる紫耀
「紫耀、なんか怖いよ？笑」
あえて笑って声をかけてみる
さっきまでワイワイしてた友達たちも、シンとしてしまってる
紫「廉、保健室行こ。」
廉「は？ほんまに大丈夫やから。」
紫「今日ずっと教室いたし。休んだ方がいい。」
廉「だから大丈夫…」
紫「今はそうでも。ほら、行くぞ。」
そう言って廉の腕を掴み、立ち上がった紫耀
ちょいちょい…
友「ちょ、紫耀？廉が大丈夫って言ってんだから…」
紫「大丈夫じゃないの。これから大丈夫じゃなくなんの、ここにいたら。」
何？わけわかんないよ？
「紫耀、ちょっと落ち着けって。調子いいなら教室いていいじゃん。」
せっかく、午前中大丈夫だったのに…
紫「だからそれじゃダメなんだって。ほら廉、立て。」
そう言って紫耀は
グイッと廉を引っ張り上げ
歩き出そう足を踏み出した
と、そのとき
廉「離して…」
廉が立ち止まり、掴まれてるその手を振り離した
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
