＊ ページ13
K
「食欲、ある？」
隣に座って聞いてみると
廉は小さく首を横に振った
紫「そっか。まぁ無理すんな。」
紫耀も反対側に座り、廉の肩に手を置く
ピピピピッ
笹「ん、貸して？」
先生の声に廉は無言で体温計を手渡す
笹「熱はなさそうね。」
「よかった。」
笹「でも、まだクラクラするでしょ？」
「え、そうなの？」
廉「…いや…」
おい、なぜお前が分からんのだ
笹「さっき血圧測ったらまだ低かったから。」
紫「廉、そうなん？」
廉「…まぁ…少しだけ…」
「大丈夫じゃないじゃん！」
廉「いやでも、こんくらい別に…さっきに比べたら全然…」
麻痺ってるわ…
常に貧血って、こういうこと？
笹「お迎え来るまで、もう少し横になってなさい。」
廉「あ…終わったんや…」
え、今？笑
「うん、荷物持って来たよ？」
廉「え、ごめん…お前ら練習…」
紫「全然大丈夫。気にすんな。」
廉「明後日試合やろ？大丈夫ちゃうやん…」
「大丈夫だって！俺ら優秀だから！」
笹「そうなの？」
「まじまじ！だから廉は何も気しなくてよし！」
紫「ほら、寝てろよ。」
廉「いや…ほんまにもう…」
「ベッドじゃなくてもいいから！」
俺はそう言って、廉の体を無理矢理ソファーに横にした
廉「…はぁっ…」
「ん、大丈夫？ここしんどい？」
廉「んーん。」
「どした？」
ため息をついた廉に、また少し心配が蘇る
廉「…俺…迷惑、よな…」
「へ？」
廉「手間とらせてばっかやん…」
紫「だからそんなの気にしなくていいから。」
廉「でも…事実やから。」
「いいんだよ？調子悪いのに無理して我慢される方がやだから。」
廉「分かってる…でも、やっぱ申し訳ないわ…」
「廉…」
笹「じゃあよりゆっくり休んで、早く回復しないとね？」
廉「……。」
笹「保健室、いつでも使っていいから。体を大事にしな？」
紫「そうだよ、お前は何も悪くないから。休めるとき休んどけ。ノートは海人がとるから。お前のも、俺のも。」
「なんでや。」
紫「ん？」
「ん？じゃない。お前のはお前がとれ。」
笹「ふふっ笑 ね、だから大丈夫よ永瀬くん。この2人は絶対あなたのこと迷惑とか思わないから。」
そうだよ廉
俺たちそんなこと命かけて思わない
だからゆっくり休んで
早く元気になって？
俺たちのやりとりと、先生の言葉に
少しだけ表情を緩めた廉は
廉「…分かった。」
そう頷いた
大丈夫、きっとすぐ元気になる
そう思ってた
なのに…
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ほるる(プロフ) - みずきさん» 返信が遅くなってごめんなさい(>_<)ありがとうございます！新作の方もよろしくお願いします！ (2021年5月8日 9時) (
レス) id: bc841ba19b (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 完結おめでとうございます！！毎回の更新が楽しみでした！！次の新作が楽しみです！(^^♪ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 777989ba59 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん！ありがとうございます(^^)寂しがっていただけて嬉しいです。笑 新作もよろしくお願いします！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのがちょっとさみしいですが…。新作、楽しみにしています♪ (2021年4月2日 18時) (レス) id: 2489791c28 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - みよさん» とんでもない！私も気づいてませんでした笑 わざわざありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 18時) (レス) id: 239ad4e83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2020年7月19日 16時
