番外編:癒し ページ28
「ほら、ちゃぁんとお前にも………」
バックのなかを漁り出す
手渡されたのは"ホヤ"
「あとは、ノンアルコールのソルティードック！ちゃんと、アルコール抜きにしましたよ！これならAちゃん、大丈夫でしょ？」
「あ！さすがです！水城さん！」
「神谷もな？この前ニンニク効かなかっただろ？今度はちゃんと、塩にしといたからな？」
"ホヤ"とか……おっさんみたいだろ、とか
どれだけ飲んべえだと思われてんだ、とか
"ホヤ"がつまみなら日本酒だろ、とか
言いたいことは沢山ある
沢山あるが………
「これで、もう厄が払えるといいなァ。ホヤもまあまあするんだぞ〰️？お前は、ホントに金のかかる男なんだからなァ」
うれしそうにバシバシ叩かれれば、ケーキの方が食いたいとは、口が割けても言えなくなった
「水城さん、コーヒーと紅茶どっちがいいですか？」
ルンルンで飲み物を準備する名字A
普段ムダにスイッチを発動するんだから、今こそ起動して俺の気持ちを汲んでくれればいいのに
「あぁあ、病院だと包丁とか持ち込めないからな〰️。仕方ない！フォークで、切りますね♡」
「ありがとね〰️♡」
ケーキの虜になっている名字Aに、スイッチが入る気配は0%
「あ、やだ………ちょっと汚くなっちゃうな………
もう！念力でまっぷたつに割れればいいのに！」
無理を言うな
看護師のくせに恐ろしく不器用な彼女によって
せっかくの芸術的ケーキが残念なことになったが、
とりあえず取り分けが完了した
その頃には俺も諦めがつき、ホヤを齧りながら酒(ノンアル)をありがたく戴く
が
「水城さん！これ！」
「ヤバくな〰️い！？」
「私、こんなおいしいの初めて食べました♡」
「俺も！もう、二時間待つ価値あるわ〰️」
「え！？そんなに！？すみません！」
「でも、美味しいでしょ？」
「おいしいです〰️♡♡♡」
JK並みにキャッキャはしゃぐふたり
もそもそホヤを齧る俺
「…………………………………。あ、あんなところに血みどろのパッタイが」
「ヒィィィィイ！！どこ？神谷！どこッ！？」
うん
確かに絶品だな
このクリームのまろやかさといい、計算し尽くされた甘味の加減
特に甘さは日本人向けに合わせたのか しつこすぎないのがとてもいい
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はむ(プロフ) - 涼嶺さん» うれしいコメントありがとうございます！ラストスパート頑張りますね！お話も終盤で暗めですが、後もう少し付き合ってもらえるとうれしいです(^^) (2019年10月20日 1時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
涼嶺(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 0時) (レス) id: 9bbe7fe112 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！ (2019年10月11日 7時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 後戻りができないの話、誤字がありました。「それはだけは」ではなく、「それだけは」です。 (2019年10月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！助かります！ (2019年10月3日 17時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年9月16日 0時
