寄りかかる ページ2
「俺は、彼女が大事です」
全てが終わるその時まで、たった一時の間だけ
彼女を守る口実の下、傍に居させて欲しいと思う
「俺の命は彼女のものです」
「重ッ！お前の愛 重ッ！！！」
"あんまり重いと引かれるぞ〰️？"と水城さんは言うけれど
「一度彼女に救われた命なんで。万が一俺が彼女にパッタイにされたら、水城さんは全力で彼女の罪を隠蔽してください」
「はあ！？てめえ！ふざけんなよ？！」
胸ぐらを掴んで揺すぶってくる様子は、怒りにも悲しみにもとれた
「てめえは！俺がどんな気持ちで…………！！！」
「水城さんの気持ちはうれしくないわけじゃあありません。でも考えを変える気はないんで」
バッと乱暴に離された
「もう、この話は終わりだ。二度と俺の前でそんなこと言うな…………！」
ばたんと激しく音を立てて 面談室のドアが閉まる
あのひと置いていきやがったな
仮にも誰かに狙われてて、しかも負傷中の相方を
まあ、それだけ怒っているということだ
ありがたくない訳ではない
でも、ああいう風には言っているが、俺の言ってることも無下に出来ない
水城さんはそういうひとだ
「もし俺を狙っているとしても、何かが腑に落ちないんだよな…………」
ひとりになったのを良いことに、俺は事件に意識を向けた
『あなたの番です』と書かれていたメモを見るに、例のマンションの事件を詳しく知る人物
ただし、『あなたの番です』と書かれた紙の使われ方が違う気がする
本来は、殺人ゲームで書いた人物が 殺された相手に送られる
今度はその人物が、引いた紙に書かれた人物を殺すように、脅しのため使われていた
俺はゲームに参加していない
誰かを殺すよう脅すにも、対象となる相手が居ない
食事に毒物が仕込まれていたところを考慮すると、自ら命を絶つことを促しているのか
内山はゲームについて知っていたのだろうか
例のマンションの一連の犯人と同一犯の可能性は
警察内でも立場は悪いし、体も自由に動かない
相方が怒って臍を曲げた今、俺が捜査を続けるためには、どーやんに協力を依頼したいところだ
手塚には正直会いたくないが、仕方なく俺は携帯を手にした
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はむ(プロフ) - 涼嶺さん» うれしいコメントありがとうございます！ラストスパート頑張りますね！お話も終盤で暗めですが、後もう少し付き合ってもらえるとうれしいです(^^) (2019年10月20日 1時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
涼嶺(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 0時) (レス) id: 9bbe7fe112 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！ (2019年10月11日 7時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 後戻りができないの話、誤字がありました。「それはだけは」ではなく、「それだけは」です。 (2019年10月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！助かります！ (2019年10月3日 17時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年9月16日 0時
