誘う ページ40
「神谷ァ、やっぱ出ちゃったわ…………」
「とうとう尿漏れかなにかですか」
「俺をなんだと思ってんの？！」
あれから数日経過した
神妙な顔をした水城さんに、来て早々面談室に移動させられる
「この間の注射針のことォ！青酸ナトリウムが検出されたんだよォ！」
「そうですか。あのまま刺されていたら確実にあの世逝きですね」
「ぅひい！」
"この病院も、呪われてるんじゃないの〰️"と震え出す水城さんは放置だ
「指紋の方はどうでしたか」
「外側の袋にはAちゃんやカナミさん、あと、複数の看護師の指紋が付いてたけど、肝心の針自体にはなんにも指紋はなかった」
「中だけ指紋を警戒して、外袋だけ警戒を怠るとは考えにくい話ですね」
「まぁ、それもそうなんだよな〰️」
水城さんが言うところによると、注射針を置いてあるナースステーションの中までは防犯カメラはないそうで、
ナースステーションに出入りしたものは医師、看護師、あと藤代
「藤代はなんで…………」
「逆ナンだってさぁ〰️」
ふてくされていじけ出す水城さん
「よくよく聞いたらけっこう前から、いろんなナースに連れ込まれるんだと」
「ここの方々は積極的ですからね」
「俺には全然ないけどね！！！」
内山が来たわけじゃなかったのか
てっきり俺はあいつだと
「神谷ァ…………やっぱり転院しない？ここじゃなくって警察病院」
水城さんは不安げだ
やっぱり呪い云々で心配をしているのか
「そもそも、お前の場合は公務中の負傷みたいなもんだし、一般の病院に入院するのは異例だろ〰️？
今回の場合は、全然容疑者が絞り込める気がしねえし。心当たりがあるなら別だけど」
「内山の線が消えた今、思いつくのは医師の藤井くらいですね」
「あのマンションの？」
「あのマンションの」
「心当たりあるの？」
「先日揺さぶりかけてみたんで」
「お前入院中まで無茶しないでよ〰️」
呆れたように頭を掻くと、水城さんは深くため息をつく
「藤井の線も無さそうだな。防犯カメラに映ってないし」
「念のためアリバイを確認してみてください」
「いいけどさぁ。容疑者が絞り込めない状況で、ここに居続けるのは危険だろ〰️。
犯人がここのスタッフだとしたら、お前狙われ放題じゃ〰️ん…………」
水城さんの言うことはよくわかる
衣食住はほとんど病院任せ
ここのスタッフが犯人なら、どうとでも俺を狙うことができる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 575人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年8月31日 9時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「大を占めるが」ではなく、「大部分を占めるが」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ベッドの上での再開」ではなく、「ベッドの上での再会」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - ななみさん» ななみさん 応援コメントありがとうございます！うれしいです！更新続けられるようにがんばりますね(^^) (2019年8月28日 11時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - はむさん！頑張ってください！ 応援しています！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 3f5cfa4750 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はむ | 作成日時：2019年8月22日 23時
