告げる ページ21
「他にも笑ってた事件、ありましたかね」
「もう一度洗い直しだな…………」
"パッタイの写真見るの嫌なんだよな〰️"と水城さんはまたぼやいている
内山が捕まってくれれば捜査もかなり進むはずだが
「今度はお前の話になるけどな、懲戒免職が撤回されそうだぞ」
「そうですか…………」
「だが、その前に、聞かせてくれ」
なにか言いたげな水城さん
今はいつになく真剣だ
「お前、もう何も隠してないよな」
隠してること？
隠してること…………
「あ、ありますね」
「ぇえ〰️？！もう〰️〰️まだあったの〰️〰️！？」
いろいろあって忘れていたが、バックレていたことがひとつあった
前の俺なら絶対言わない
明らかに不味いとわかってもいる
「榎本さんに頼まれて、黒島沙和に腹パンしました」
「げぇえ！お前 馬鹿じゃない？！よくそんなことができるよなァ…………！！」
「あのときは自分を守るのに精一杯だったんで…………本当に、すみません」
挙動不審になっておろおろしている水城さんを見れば、さすがに俺も申し訳なくなった
「復帰したら、上にすべて話してそれ相応の処分を受け入れます」
「もう、さすがに厳しいか…………
ただ、俺も上には伝えておくぞ？後手後手に回った方が心証が悪いかも知れねえもんなァ…………」
「迷惑ばっかりかけてすみません」
「お前はさあ。口も悪いし手もかかるし…………」
ポン……と肩に手が置かれた
「でも、よく言う気になったな。後で露呈した形で知るよりいい」
「もう、嘘をつきたくないんで
それに…………刑事としての俺は、あのときもう死んだんです。後は例の事件さえ解決できれば、刑事に未練はありません」
「俺は…………お前とまた組みたいよ」
水城さんはやっぱり優しいひとだ
俺のやったことをすべて知ってもまだ庇おうとしてくれる
幻滅させるようなことを言うのは気が引けたが、伝えてよかったと素直に思う
「まあ、二日ばかりは来れないけどな。体治すことだけ考えとけよ？」
「何かあるんですか」
「高知にな…………内山の実家に行ってくるわ」
「………………………………。」
「さみしいんだ！さみしいんだろォ！？」
「…………そんなことあるわけないでしょうが」
ガハハと豪快に笑いながらバシバシ背中を叩かれる
これ以上この人に迷惑をかけたくはない
信頼できる俺の上司に心のなかで頭を下げた
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はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年8月31日 9時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「大を占めるが」ではなく、「大部分を占めるが」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ベッドの上での再開」ではなく、「ベッドの上での再会」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - ななみさん» ななみさん 応援コメントありがとうございます！うれしいです！更新続けられるようにがんばりますね(^^) (2019年8月28日 11時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - はむさん！頑張ってください！ 応援しています！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 3f5cfa4750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年8月22日 23時
