手塚翔太の襲撃 ページ25
「こんにちはァ！！入りますよーー！！！」
「あっ！ちょっと！困りますよ！！！」
昼食の片付けで席を立とうとしたところで、急にガタガタと音がした
不穏な気配に体が震えた
グッと呼吸が詰まる寸前に体が何かに覆われる
そうこうしているうちに、病室の扉が誰かに乱暴にこじ開けられた
扉の先には、童顔で人の良さそうな男の人がーー
何故か警備の人に羽交い締めにされて暴れていて、
その後ろには、申し訳程度に 顔のきれいなイケメンがドン引きしながら居るのが見える
え？
これってどんな状況！？
「神谷さん！申し訳ありません！危険なのですぐにどかします！」
「あ……、いえ、大丈夫です」
「いや、でも！」
一瞬引いた目で男の人を見た神谷さんだが、今度は気まずそうに顔を歪めた
「俺の顔見知りですから。手を離していただいて構いません」
「は…………、では、失礼しました」
納得いかない様子ながらも、敬礼して警備の方は離れた
至近距離で神谷さんと目が合う
「大丈夫ですか…………」
「ありがとう、ございます」
扉の方に背を向けて、まるで抱き込むかのように、神谷さんは私に覆い被さってくれていた
守ろうと、してくれた？
たとえ、そうでなかったとしても、神谷さんが居てくれたお陰で、私、過呼吸起こさなくて済んだんだ
「大丈夫だから。安心して」
そっと手に手が重ねられた
あ…………
無意識で神谷さんの服を掴んでいたことに気づかされる
「ごめんなさ…………」
「恐かったですね」
労るように手を握られた
真剣な瞳といつになく優しい声に、心が落ち着いていくのを感じる
本当に頼らせてくれるんだ
離れる体温が名残惜しい
「手塚さん。お久しぶりです。手荒な真似をして失礼しました」
神谷さんが頭を下げる
手塚さんは神谷さんを凝視したまま
イケメンさんと私は傍観したまま
「神谷さぁん……………俺、俺……………」
なんだか感極まった様子の手塚さんが、どんどん瞳に涙を湛える
ダッと急にベッドに向かって
危ない！と止める間もなく神谷さんまで距離を詰めた
「生き、てて、よがっだぁぁあ〰️〰️！！！」
あ…………
よかった 抱きついただけだ
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はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年8月31日 9時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「大を占めるが」ではなく、「大部分を占めるが」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ベッドの上での再開」ではなく、「ベッドの上での再会」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - ななみさん» ななみさん 応援コメントありがとうございます！うれしいです！更新続けられるようにがんばりますね(^^) (2019年8月28日 11時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - はむさん！頑張ってください！ 応援しています！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 3f5cfa4750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年8月22日 23時
