告げる ページ23
静かだな
落ち着く…………
神谷さんはなにも話さない
考え事をしているんだろう
得体の知れない安心感に 重くなってきた瞼を閉じてみた
目が覚めてからしょっちゅうこうだ
気を抜くとすぐ眠くなって…………
こんな、感じで
私…………
仕事
復帰
できるの かな…………
ズズ…………
と隣で音が聞こえた
誰か
横に
座ってる
「言われ慣れてるんですか」
「…………は、い？」
話すことも
考えることも
今はぜんぶ
億劫だな…………
「かわいいって、言われてたでしょう」
あぁ…………
さっきの
「仕事してれば、…………言われることもあります」
ふわふわ体が
「みんな気のいい方だから、」
ここちいい
「あいさつ、みたいな、もの、で…………」
まどろんでいく
「………………………………」
「俺があなたに言ったとしても、ああやって適当にかわすんですか」
え？
「え…………ッッ？？近ッ！？」
目を開けたらどアップで神谷さんが覗き込んでた
「え？ちょっ…………な、なんで？」
「質問に答えてくださいよ」
「はあ！？」
「俺が、かわいいと伝えたら…………」
顔が、ものすごく、近、い
「あなたはどう反応するんですか…………」
し、し、知らないよ！
真顔で何を言ってんだ
っていうか、後ろはベッドだし、
顔を引きたくても下がれない
「Aさん」
「なん、ですか…………」
もう…………
ホント、やめてよ
顔に熱が集まるのがわかる
するり……と頬が撫でられて
「かわいい ひとだな…………」
カッと全身に熱が巡った
神谷さんがさらに近づいた気がして思わず後ろに後ずさーーー
「い"っ…………だァぁ〰️〰️！！」
忘れてた
後ろベッドだった…………
自分で傷を痛め付けてひとりで悶絶する私
「大丈夫ですか」
「神谷さん…………」
背中を撫でられ見上げた先には
「ハッ…………本当にかわいいですね」
せせら笑う患者 神谷
も、もう！
からかわれてる！！
「もう！神谷さんなんて！知りません！」
バサッと布団に潜り込む
恥ずかしいにも程がある！
「かわいいと褒めただけじゃないですか」
「馬鹿にするの、やめてください」
布団の上からぽん…ぽん…と、宥めるように撫でられた
彼が現れてからずっとこう
私は振り回されている
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はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年8月31日 9時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「大を占めるが」ではなく、「大部分を占めるが」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ベッドの上での再開」ではなく、「ベッドの上での再会」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - ななみさん» ななみさん 応援コメントありがとうございます！うれしいです！更新続けられるようにがんばりますね(^^) (2019年8月28日 11時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - はむさん！頑張ってください！ 応援しています！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 3f5cfa4750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年8月22日 23時
