振り回される感情 ページ14
「ごめんなさい！ごめんなさい！ほ、ホントに…………大丈夫ですか？」
私、本当になんてことを…………
これで傷が悪化でもしたら
じわりと滲む涙をなんとか耐えて、神谷さんの痛む手に手を添える
やだ
私が震えてどうするの
「すみません。本当に。一度、手を…………」
「嘘ですよ」
「……ぇ……」
「フッ…………冗談です。慌てすぎ」
「〰️〰️〰️〰️〰️〰️！！！」
い、い、いい加減にしてよね！
怒りに震える私の肩にそっと大きな手が置かれる
「うちの神谷がすみません…………こう見えて こいついたずらっ子で」
"私もよく、やられるんですよ…………"と、遠くを見ながら呟く水城さん
この年になってまでいたずらっ子て
何をやられたか知らないけれど、私は水城さんに同情した
「ところで、水城さん、どうしたんですか。朝っぱらから暇ですか」
「そーんなわけ！ないでしょおお！？事情聴取です！事情聴取！！」
「あぁ…………」
神谷さんの目が私を見た
「ほれ！お前も！挨拶しろ！」
水城さんの手に押されて、もうひとりの刑事さんが前に出る
こちらもキレイなイケメンだな
ナースのみんなが騒ぎそうだ
「すみだ署の藤代です」
「神谷の一年後輩なんですよ」
「あ、そうなんですか。はじめまして…………」
にっこり笑う姿は爽やかだ
どこかの誰かとは大違い
「いやぁ、良かったですねえ 神谷さん！こんなかわいいひとに助けてもらって！」
"ねえ？"と、両手を握られる
爽やか君はチャラ男系か
「しかも、懲戒免職も撤回されそうですよ！俺、ホントに………」
「藤代ぉ、やめろ」
「なんでっすか〰️」
「今ここで話すことじゃねえだろ」
水城さんが、私を見た
私が聞いたら不味いことだ
「あ、そうでした。うれしくてつい…………あの、神谷さん、すみません」
「いい。俺が招いたことだから」
急に重くなった空気が周りを満たす
懲戒免職って、あの、懲戒免職…………
悪いことした人がなるやつだよね
そういえば、神谷さんとは会って間もない
私は彼をほとんど知らない
「…………と、言うわけで、事件のあった日のことを、向こうで教えていただけませんか」
「………………………………。」
「あれえ？ちょっ………Aさん？」
「あ…………ええと、は、はい」
まずい、よく聞いてなかった
神谷さんの眉間の皺が深くなる
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はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年8月31日 9時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「大を占めるが」ではなく、「大部分を占めるが」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ベッドの上での再開」ではなく、「ベッドの上での再会」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - ななみさん» ななみさん 応援コメントありがとうございます！うれしいです！更新続けられるようにがんばりますね(^^) (2019年8月28日 11時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - はむさん！頑張ってください！ 応援しています！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 3f5cfa4750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年8月22日 23時
