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案内されたカウンターに座り回りを見渡す

薄暗い店内に 響き渡る談笑の声

トクトクと打つ心臓の音やふわふわとした感じが心地いい




相良さんはどうやら店員の方とお知り合いのようで
お二人がお話しされる様子を眺めた

いつも家では穏やかな相良さんが声を荒げたりする姿は初めて

でも決してその眼差しに棘はなくて



くるくる変わる相良さんの表情に

胸に暖かな風が吹いた





「お姉さ〰️ん。俺 相良さんが女の好み気にしてンの初めて見たよ〰️〰️あんた大事にされてるぅ〰️〰️」


「え…………」


急に話しかけられて 思わずついていけない私


「兼地…………絡むな。こいつ慣れてねえンだから」


「フゥーーーー!!相良さん イッケメ〰️ン」


いつもピシッとされている相良さんがこんなにぐったりしているのも初めて


「もう、いいから適当に持ってきてくれ。お前ぇに任せるから…………」


「俺チョイス?俺ってば信頼されてるぅ〰️〰️
女ウケする旨いもん持ってきむぁ〰️す!!」


店員さんが去っていって ひとつ溜め息をつく相良さん



「騒がしい野郎で悪かったな」


「いえ…………いつもと違う相良さんが見れました」


「…………そうかよ」


今度はじっと私が見つめられる


「お前ぇもいつもと違うな。口許がな…………ほら、緩んでるぜ?」


つん…………と相良さんの指が唇をつつく

「楽しんでくれてるみてえでよかったよ」


「あ…………」


ふわりと胸に暖かさが広がる


「しあわせ…………」


噛み締めるように胸に手を当てた



「かわいいやつだな…………気に入ったならまた連れてきてやるからよォ」



小説などで書かれる優しい表情とは 今の相良さんのような感じなのだろうか

髪を撫でてくださるのが心地よくて 思わず目を細めた



「お熱いところ失礼しまーす!ドリンクお待ちぃ〰️〰️」


戻ってきた店員さんに 離れた手が名残惜しい




お酒…………


実家では花嫁修行以外は最低限の食事だけだったから

こうして自分達が楽しむのが目的で 外で食事するのは少し気が引ける

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設定タグ:今日から俺は , 相良猛 , 開久高校   
作品ジャンル:恋愛
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はむ(プロフ) - 蛇姫さん» 蛇姫さま 2回目のコメントありがとうございます!スッゴくうれしいです!鬱展開でもお付き合いくださってありがとうございます!ゆっくりですががんばりますね(*^^*) (2019年3月27日 1時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
蛇姫(プロフ) - 作品読ませてもらってます。心が温まります!相良さんの優しい雰囲気がすごく好きです。作者さんのペースで更新頑張ってください!応援してます (2019年3月25日 11時) (レス) id: c00677cd65 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 青菜さん» 青菜さま うれしいです!私もいただいたコメント何度も読み返してしまいました!ゆっくり更新で申し訳ないですが、これからもよろしくお願いします!! (2019年3月3日 15時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
青菜 - めちゃくちゃ好きで何度も最初から読み直してます。更新大変だと思いますが頑張ってください! (2019年3月2日 23時) (レス) id: dec0cd6493 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 蛇姫さん» 蛇姫さま 楽しみにしていただけてうれしいです!なかなか今回は書くのが進まないので、コメントすごくありがたいです! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はむ | 作成日時:2019年2月16日 21時

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