【プラチナデータ×家族ゲーム】DNAゲーム LAST GAME (ページ24)

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伝えたいページ24

その夜、茂之の部屋に兄弟は集結していた。

茂「本屋に謝りに行ったんだって？母さんすっごい嬉しそうに話してたよ。」

慎「うん。店員にすっげぇ怒られた。まぁ最後は許してくれたけど。」

『良かったじゃん。』

茂「家族なんていらないって思ってた。」

茂之の言葉に慎一も同調する。

茂「家族なんて信頼出来なかった。」

またしても慎一は同調する。

茂「じゃあなんで？」

茂之の問いかけに慎一とAは静かに答える。

慎「あいつに間違ってるって言ってやりたくて。」

『お兄ちゃん...雄大お兄ちゃんだけは唯一信頼していた...。でもやっぱり、沼田家に預けられた時、心のどこかでは遂にお兄ちゃんにも捨てられたのかもとも思った。
そこで私はお兄ちゃんの思惑通り、田子雄大の事を忘れてしまった。忘れたくはなかったけど、私の本能が...無意識のうちに忘れさせていた。
だから私も間違ってるって言ってあげたいの。田子雄大を捨てた、吉本先生に。』

茂「...そっか。
でも俺さぁ...あんなことされても、あんなこと言われても、不思議と先生のこと嫌いになれないんだよね。なんでだろ？」

『うん。私もあんなことされたって嫌いになれない。嫌いになれたら楽なんだろうけど...。』

慎「俺もだよ。
だから言ってやりたいんだよ...。」