【プラチナデータ×家族ゲーム】DNAゲーム LAST GAME (ページ14)

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同情ページ14

慎「プライバシーも何もあったもんじゃありませんね」

吉「俺を刺すなら今だぞぉ～」

煽るように吉本は言う。

慎「俺の殺意がそのカメラに映ってたんですか？」

吉「ビンビン伝わってきたよ。」

笑いながら答える吉本は、次の慎一の一言で少し表情を強ばらせる。

慎「水上紗良」

慎「彼女から聞きましたよ。8年前の真相。想像を絶するものでした。
しかも、まさかあなたがAのお兄さんだったとは。」

しかしその表情も一瞬で、吉本はいつもの気味悪い笑い方をした後、いつものウザったい話し方をする。

吉「同情してくれるのぉ～？
俺より自分のこと心配したらどうだ優等生～。
高校やめて親が離婚のホームレス。しまいに血の繋がらない妹の本当の兄は憎き家庭教師！
お前の人生昼ドラかよ～～。」

吉本は笑っていた。
が、その数秒後、何かを思いだしたような顔をして言った。

吉「あ、そうだ。高校辞めたから俺の言うこと1つ聞いてくれるんだよね？」

慎「ベランダから飛び降りて死ねがいいですか？」

吉「そんな簡単じゃないよ～。お前が家族を再生させろ！
沼田家の再生も、Aの事も。」

そう言い残して吉本荒野は沼田家を後にした。