満点星 (ページ36)

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iw side

久しぶりに9人で集まれたのに

病気は一瞬でそんな日常を奪うんだ

俺は医者でも魔法使いでもないから声をかけることしかできない

そんな自分が嫌だ

少しでも舘さんの力になりたい

そう思って前から本を読み漁ったり、インターネットでも調べた

それでも何も解決策は見つからなくて

結局励ますことしかできない

何が正解で何が不正解か何て俺にも分からないんだ

fk｢照、今日は帰ろう｣

舘さんも疲れてしまって寝ている

そんな舘さんが心配で離れる事ができない

｢ごめん、俺もう少しいるわ｣

fk｢…分かった｣

ru｢俺もいたいよ…｣

mm｢ラウール、帰ろう｣

ラウールは一緒に居たかったらしいけど、目黒が気を利かさてくれてくれた

酸素マスク

点滴2個

痣だらけの両腕

すっかり痩せてしまった身体

2ヶ月前は想像もしていなかった

｢…舘さん、俺どうしたらいい？

もう分かんねぇよ｣

最後まで支えられる力は俺にはない

無力だ

そっと頭を撫でる

まだ27歳

やっとデビューしてこれからだっていう時なのに

病気はそんなのお構い無しに進行していく

…ごめんな

…ごめん

変われるもんなら変わってやりたい

｢…っっ…泣｣

病室には無機質な心拍音と俺の啜り声が響いていた