満点星 (ページ2)

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小さい頃からずっと見てきた

だから体調が優れてないのも何となく分かっていた

でも涼太は絶対に弱音を見せない

また薬飲んでいる

しびれを切らして

｢なぁ涼太、そろそろ病院行った方がいいんじゃねぇの？
2週間くらいずっと薬飲んでるよな｣

dt｢大丈夫だよ、ただの偏頭痛だから｣

｢いや、そういうことじゃ…｣

dt｢翔太｣

｢え、？｣

dt｢俺は大丈夫だよ｣

そう言い楽屋の端に座り俯せた

どこが大丈夫なのか

自分だけの身体じゃないから早く病院行け

そう言いたかったのに

昔から口下手で言葉にするのが苦手だった

そんな俺を理解してくれるのが涼太だった

ab｢舘さん、気になる？｣

｢え、｣

ab｢体調大丈夫かな？
目の下の隈が凄いから、俺も気になってたんだよね｣

俺だけじゃなかったみたいだ

阿部にも気付かれるほどだ

顔色は常に白い、頬は少し痩けていた

きっと俺は涼太がいないと何かが壊れてしまいそう

涼太がいるから安心する

安っぽい絆とかじゃない

俺たちだけにしか分からないものがあるから俺もこうしてやっていけてる

涼太の背中が小さく見えた

怖かった