＿＿＿ ページ5
そこに現れたのは
天井に1を向けたサイコロだった。
篠木「出目は1です。Aさんの勝利。」
『っ…。』
変な緊張感が解けて肩が震える。
JM「あぁ〜。負けちゃったか。」
ジミン君はこっちにチップを滑らせた。
JM「おめでと。どうする？もう一戦してみる？」
『え…、』
JM「まぁ、このままだと誰かに目を付けられて100万くらい巻き取られるだろうね〜。」
私は体を震わせた。
100万なんてとられた日には、篠木君が言っていた上納金なんていうやつは払えないだろう。
そうすればミケに…？
私が迷いの表情を浮かべていると、ジミン君は身を乗り出して、私に耳打ちした。
誰にも聞こえない声で。
JM「上納金は月30万。貧乏な君はここで稼がなきゃ、ミ、ケ、落、ち。」
なんで知ってるのよ…！
私が一番隠したい事実。
『やります…！ベッド、一万円！』
※ベッド・・・スタートプレイヤーがいくら賭けるか宣言する。
JM「いいね。その意気だよ。コール。」
※コール・・・ベッドと同じ額を賭ける。
私とジミン君はチップを一枚差し出した。
そして、ディーラーをせかすように、2回貧乏ゆすりした。
篠木「では、ダイスを振ります。」
さっきと同様、一度宙に浮かんだサイコロはコップによって隠された。
篠木「出目を宣言してください。」
JM「そうだなぁ。じゃあ、3にするよ。」
『えっと…6で。』
さっきよりもあっさりゲームが進んでいくが、これはお金がかかっているんだ。
それも、一万…。
篠木「オープンします。出目は…」
コップから顔を出したのは
篠木「2、です。どちらも外した場合は、宣言した出目が近い方が勝ちになります。よって、ジミン様の勝利。」
JM「っはは、やったね。」
『ぅあ…、』
私の差し出した一枚のチップが、机の上の滑って彼の元へ。
JM「これでプラマイ0だね。」
彼は不敵な笑みを浮かべた。
さっきの言葉が蘇る。
“貧乏な君はここで稼がなきゃ、ミ、ケ、落、ち。”
そうだ。
ここで稼がなきゃ。
『もう一戦。』
JM「喜んで♪」
篠木「…。では、三戦目を開始します。宣言はジミン様。」
JM「じゃあベッド、二万で。」
『二万、！？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - ゆきなみさん» はじめまして！賭ケグルイの設定って本当に繊細で面白いですよね……！亀さん更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけて嬉しいです♪ (2021年10月8日 18時) (
レス) id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきなみ(プロフ) - 美海さん。はじめまして！私は賭ケグルイも大好きなのですが、本家様の設定を上手に活かした、とても面白い作品だと思います(*^^*)♪更新、楽しみにしていますね！ (2021年10月8日 12時) (レス) @page45 id: dd84e47893 (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！！！賭ケグルイいいですよね〜っ！更新頻度が落ちていますが、お楽しみいただければ幸いです！ (2021年9月20日 15時) (レス) id: d9549dcc9a (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こんにちは！私もBTS最近好きになったばっかで元々アニオタでアニメよく見てたので、この賭ケグルイとBTSのコラボ最高です！もう、主様の考えほんとに凄いです！更新これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年9月13日 9時) (レス) id: a5c2bfe764 (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - nanami7730531さん» 賭ケグルイ好きな同士様がたくさんいて嬉しいです！亀さん更新ですが、温かく見守ってやってください(泣)ありがとうございます!! (2021年8月19日 0時) (レス) id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海(ﾐｳ) | 作成日時：2021年8月15日 15時
