賭け事はお好きですか？【BTS】

＿＿＿ ページ18

YG side



デスクの上に大量におかれた資料。



それを見てため息をついた。



『ジ二ヒョン。なんですか、これ。』



JN「ん？何って、転校生のデータだよ。」



はぁ。



そうじゃない。



そんなことはわかってるんだ。



『どうしてここまで転校生について調べるんです？』



つい昨日、ホソクに公式戦を申し込んだ男子生徒もデータとしてまとめられていたが、これの十分の一くらいだっただろう。



JN「そうだなぁ。あの子は、違う気がするんだよ。」



『違う？』



JN「あの子は、この学園において重要な人物になりかねない、そんな気がするだけだよ。まぁ、僕の憶測だけどね。」



あくまで個人的な意見…とでも言うかのような口ぶりだな。



でも、生徒会長さん。



貴方の言葉が間違っていたことなんて、今まで一度もないでしょう。



『俺にこれを読めと？』



JN「そう言いたいところだけど、ユンギヤは面倒だろ？」



『はい。すこぶる面倒です。』



JN「だと思った。だから、二人で頑張ってくれ。」



二人？



俺が首をかしげると、無駄に大きい扉が音を立てて開いた。



JK「ヒョン！なんで俺なんですか！！！」



ジョングガ…。



俺も言いたいよ。それ。



JN「まぁまぁ、頼んだよ。」



『ったく…。ジョングガ、やるぞ。』



JK「もぉぉぉぉ！分かりましたよ！」



俺は山ずみになった資料から一枚手に取り、目を通した。



一年華組
AA。



顔写真…。



ふーん。



結構良い顔してんな。



テヒョンが狙いそうだ。



なになに…？



ん？



【転校初日の出来事】
・クラスメイトのパシリを止める。

・パク・ジミンとギャンブルをする。

・ジミンとのギャンブルのイカサマを見破る。

・ジミンとのギャンブルに勝利。

・キム・テヒョンからミケを救った。

・キム・テヒョンに詰められるが、強い発言を残して逃げる。

・ポチの暴力を受けそうになった生徒会役員二名を庇う。



ほぉ…。



転校初日で随分うるせぇ行動するやつだな。



一日でこれなら、会長が重要視する理由も分からなくないか…。



にしても、“この学園において重要な人物になりかねない”ってどういう意味だ？



まぁ…資料を読み進めればわかるか。

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