私 ページ10
ホソクさんはちょくちょく店に顔を出すようになった。
2〜3時間いてウトウト居眠りする時もあれば、短い時間でコーヒーを1杯だけ急いで飲む時もある。
JH 「ごちそうさま〜! ここに来るとスッキリするよ。また来るね!」
ソヌは仲良くなり、“ヒョン”と呼ばれている。
そういう私も、彼の人懐こさに絆されて“ヌナ” “ホソク”と呼び合うようになっていた。
SN「はい、はーい。 うん、うん。 え〜っ! まぁ… いいけど… 気をつけて来てよ。はーい。」
いつもと違う電話対応に何事かと視線を送ると少しだけニヤついたソヌが小声で言った。
SN「ホソクからで、メンバーと来店したいから奥の席空けといてって。騒ぎになるとまずいから、1回クローズしとくわ。」
「了解。」
BTSの歌を聴き始めて、KPOPも悪くないと今さらながら思っていた。
ホソクがメインダンサーと聞いて映像も見てみたけれど…
私の映像処理能力が悪すぎて、ホソクの動きを目で追うだけで精一杯。
誰が誰なのかすらわからずじまいだ。
しばらくするとおられたお客様が帰られて店内は私とソヌだけになった。
SN「メンバーって誰だろうな。」
「そうだね、初めましてだから自己紹介してくれるよね…」
SN「は? お前まだBTSのメンバー覚えてないの?」
「名前はわかるし、顔だってわかるよ! ただ… 一致しないだけ…」
私の言葉に“息できてる?”ってくらいソヌが笑っていると来店を告げるドアのベルが聞こえた。
このタイミングで… 嫌な予感しかしない…
JH「こんにちわー! クローズになってるけど、大丈夫?」
SN「いらっしゃい! ちょうど暇な時間だし、ホソクたちもゆっくりできると思って。」
JH 「さすがソヌヒョン! うちのメンバー紹介するね。」
「「「お邪魔します!」」」
ホソクに続いて入ってきた3人はキョロキョロしていてなんだか可愛らしかった。
JH 「こちらがオーナーのソヌヒョンで、こちらがバリスタのAヌナ。」
ソヌと2人、「よろしくね」と挨拶すると礼儀正しくお辞儀をしてくれた。
できた子たち…
SN 「イジュンさんやホソクから話は聞いてるよ。僕は皆のことわかってるんだけど、Aはどうかな?当ててもらおうか?」
「はぁ〜?言うと思った!」
やっぱりだ。嫌な予感的中…
?「面白そう!」
?「当ててくださいよ、ヌナ!」
?「はずれたらショックかも…」
HS 「ヌナ、ファイト!」
面白がるアイドル達にため息をついた…
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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時