私 ページ6
SN「いらっしゃいませ!いつもありがとうございます。」
MG「こちらこそ、いつもたくさん注文してすみませんね…」
すっかり常連になったイジュンさんはいつもたくさんテイクアウトの注文をしてくれて、出来上がりを待つ間、店内でゆっくりとコーヒーを飲んでくつろいでいく。
「今日のスムージーはストロベリーメインで作らせてもらいました。スコーンにはクロテッドクリームとジャムをつけて食べて下さいね。」
MG「うちのメンバーがここのスイーツを気に入っちゃって、楽しみにしてるんですよ。」
SN「何かスポーツのチームですか?」
何気ないソヌの質問に妙にキョロキョロまわりを気にしながらイジュンさんが小声で答えた。
MG「実は…お2人だから言うんですが… BTSってアイドル知ってます?僕はマネージャーをしてまして、メンバーっていうのはBTSのメンバーなんです。」
SN「えっ、あの? すごいなぁ〜」
「確かに、すごいアイドルの人たちですよね。」
そう言ったものの、有名だから名前は知っているけれどあまり詳しくは知らない。
多分、ソヌも…
MG「コーヒーが好きなメンバーとコーヒーが苦手なメンバーがいるんですけど、アメリカーノはもちろん、こちらのスムージーも気に入っていて… 通わせてもらうことになりそうです。」
誰であっても、気に入ってもらえて何より…
「「ありがとうございました。」」
イジュンさんを見送る。
SN「なぁ、BTSって何人?」
やっぱり… 思っていた通りだったから笑えてきた。
SN「なんで笑うんだよ。」
「いや… すごく知ってそうに驚いてたのに、やっぱり知らなかったんだと思って。」
SN「そういうお前も知らないだろ?」
「うん、知らない。」
2人で笑っていたのに、急にソヌが反省しだした…
SN「せっかく気に入って通ってくださるお客様なのに、これはダメだな。よし!A、勉強するぞ。」
あ〜、変なスイッチが入ってる。
「ん… ソヌが勉強したら教えてね。」
SN「おい!俺に全部調べさせるつもりだな!」
「正直、あまり興味が無いんだもん。気に入ってもらえたのはありがたいけど、アイドルでも隣のお店の店員さんでも同じよ。」
SN「お前なぁ〜、世界中の人が知ってる超有名人だぞ、奇跡的に繋がったこのご縁を大切にしないでどうする!」
繋がったのはイジュンさんで本人じゃないし…
ソヌの言うこのご縁が私の未来に大きく関わってくるなんてこの時は思ってもいなかった。
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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時