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案内された屋上庭園は花が咲いていて緑も多く、夢で見た景色にも似ていた。

そこで繰り広げられた光景、ユンギとの会話から目の前のご老人がジュンギだというのはわかったが、地面に頭をつけるように下げているので顔は見えなかった。

YG「逢えたよ、ユナに。」

ユンギの言葉に頭を上げたジュンギは虚ろな目を彷徨わせた。

JG「あああー!!」

私と目が合ったとたん、言葉にならない、大きな雄叫びのような絶叫と共に急に立ち上がり私に向かってきた。

その瞬間、私が、ユナが死んだ瞬間に時が巻き戻ったような感覚がした…

 「やめて!殺さないで!死なないで!嫌!」

どうしよう、胸が苦しい、熱い、息ができなくなる、助けて!

苦しさから逃れるために意識を手放そうとした時、温かなものに包まれた。

YG「大丈夫だ、俺たちは昔と違うんだ、ユンギとAだ、だから一緒に生きよう。」

あ…この人は生きている。

私も生きている。

大丈夫、もう大丈夫…

背中を優しく叩く手のリズムに合わせてゆっくり呼吸を整え、目を開ける。

優しく微笑んでいるのに涙を流すユンギと、その後ろに心配そうに覗き込むソヌとメンバーがいた。

 「ありがとう。」

YG「ん… シウがさ、ここに来る時に『今度は俺が守るから』って言ってたんだ。守れたかな?」

そう言って、照れ臭そうに笑った。

SN「大丈夫か?」

 「うん、心配かけてごめんね、なんか、生まれ変わったみたい… っていうか、生まれ変わりではあるんだけど、新しく?スッキリした気がする。」

JIN「いやぁ〜、倒れるヌナを支えるためとはいえユンギがあんなに素早く動けるなんて、ヒョンはビックリしたよ!」

TH「愛の力だね。」

ユンギに支えてもらいながら体勢を整えると嗚咽しながら項垂れるジュンギが目にはいった。

RM「ジュンギ会長、大丈夫ですか?」

秘書のような男性に車イスに座らされたジュンギは私の顔を見ながら語り始めた。

JG「驚かせてしまって申し訳ありませんでした。ヌナ… 俺はヌナを愛していました。全てを失ったとしても手に入れたいほど。だから、大好きだったヒョンを憎むようになりました。裏切り、悪いことを企んだ俺に全てが返ってきた… 愛するヌナを自分の手で殺し、大好きだったヒョンを失い、生きる屍となった。」

誰もがジュンギの語る事実に言葉を失い、重い空気が流れていた。

JG「絶命するヌナを抱きしめながら叫んだヒョンの言葉を信じて待っていました。」

 「言葉…?」

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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時

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