私 ページ27
オ・ジュンギ…
その名前を聞いた時、懐かしさと共に恐怖を感じた。
夢の中であんなに楽しそうに、仲良さそうにしていたのにどうして?
会ってユナやシウの事を聞きたい。
怖いけどソヌが言ってくれたように“私は私、ユナじゃない”きっと大丈夫。
SYエンターテイメントにはこの不思議な出来事を知っているメンバー全員で行くことにした。
BTSの皆さんのスケジュール合わせが大変で3週間後になった。
その間にもうちの店にメンバーが入れ替わり立ち替わりで来てくれて、すごい人たちなんだけど、“ヌナ”なんて呼ぶから可愛い弟たちみたいに思えてきた。
1人を除いて…
YG「ども…」
SN「おっ、いらっしゃい!奥空いてるから!」
「いらっしゃいませ。」
ペコッと頭を下げて私の前を通りすぎるユンギさん。
瞬間、ドキドキする。
ユンギさんと会うときだけは他の人と違う胸の高まりを感じる。
ユナの記憶があるからなのかな…
「アイスアメリカーノでいい?」
YG「ああ、頼む。」
フラッと来てはアイスアメリカーノを飲んで帰っていく。
夢の話しも、何を話す訳でもないけど気まずさはない。
SN「目の下にすごいくま飼ってるね、少し寝てくといいよ。」
YG「ん、そうする。ヌナ、1時間したら起こして。それから飲み物頼むわ。」
「おやすみ」
フードをかぶったと思ったらすぐに眠ってしまった。
SN「お前、気づいてるか?」
「何を?」
SN「ユンギを見る時の目がすごい優しいぞ。」
「はっ?誰見てても一緒だし。」
ソヌに言われてごまかそうとするけど… 自分の気持ちはごまかせなかった。
SN「いいんじゃないか?ユンギならお前を守ってくれるだろ。」
「だから、そんなんじゃないから。」
そう言って他のお客さんのドリンクを用意しに行った。
SYエンターテイメントに行く日、イジュンさんに迎えに来てもらって車に乗り込んだ。
JH「ヌナ!ここ座って!」
ホソクに呼ばれて隣に座る。
JH「緊張してる?」
「ちょっとね」
とは言ったもののSYエンターテイメントの見上げるようなビルに近づくうちに逃げ出したくなるような感覚に襲われる。
地下駐車場に車をとめると上層階直通のエレベーターに案内された。
JK「うちには直通エレベーターは無いよね!」
JM「そりゃあ、歴史のある事務所だし!」
TH「凄い先輩方がいらっしゃるところだよね」
RM「失礼のないようにしないと!」
ハンパない緊張感… 皆の騒がしさに救われる
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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時