JH ページ26
“やっぱ俺じゃないな”
２人が目を合わせて笑っているのを見て、あらためて思った。
ヌナが笑ってくれるならそれでいっか…
SN「いやぁ〜、緊張した〜」
「良かったと言うか、残念と言うか…」
YG「どんな条件で昔話の続きが見れるのか、わかりゃあいいんだけどな。」
A「私も意識して見れるわけではないし、どちらかと言えば見たくないって思ってたから…」
曇った表情のヌナの肩にテヒョンが手を添えた。
TH「ずっと大変だったんだよね、もう１人で我慢しなくてもいいんだから！ね！」
俺たちが情報収集のことばかり考えていた時にヌナの気持ちを考えていたんだな。
テヒョンのこういうところ、リスペクトするわ。
YG「なぁ、SYエンターテイメントに行ってみないか？」
ユンギヒョンの言葉に皆の目が輝いた。
SN「確かに、そこでシウさんが弔われてるなら何かわかるかもしれない。」
RM「パンPDに頼んでみましょう。同じ芸能プロダクションだから繋がりがあると思います。」
TH「色々なことがわかるんだね！ ワクワクしてきた！」
でも、ヌナはまだ不安そうにしていた。
YG「俺が調べてくるから、無理しなくてもいいよ。」
俺たちといる時には聞いたことのないほど優しいユンギヒョンの声。
A「ありがとう。でも、私も直接聞きたい。少し怖いけど皆さんと一緒なら大丈夫。」
SN「A、お前はお前、ユナさんじゃない。どんな話を聞いても他人事だと思っとけ。」
ソヌヒョンに笑顔でうなずくヌナを見つめるユンギヒョンはなんだか、ちょっと不機嫌そうに見えた。
RM「パンPDからOKでました。SY エンターテイメントの代表とお付き合いがあるそうなんですが… その代表の名前がオ・ジュンギという方なんだそうです。」
YG「ジュンギ… あのジュンギなのか？」
TH「その名前、さっき言ってたよね。」
A「さっきの夢でシウとユナと一緒にいた人なの。」
SN「生きてるんだな… なんか、鳥肌たってきた」
RM「PDがすぐにアポをとってくれたんだけど、ハン・シウについて話を聞きたいって伝えたら『ミン・ユンギか？』ってすぐに言われたらしい。」
YG「俺がシウだってわかってるのか…」
場の空気が急に重くなったきがした。
「いつ会えるの？」
RM「なかなか会えないような方なのにいつでも良いと言って下さっているらしい。」
TH「スケジュールあわせて、皆で一緒に行こ。ねっ、ヌナ！」
テヒョンの明るい声に場の空気が一気に軽くなった。
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作者名：はは | 作成日時：2023年8月14日 15時
