私 ページ24
YG「読み上げてくれ！」
テヒョンさんがネットで見つけたシウさんが夢の中のシウさんなのか…
ユンギさんにとっては夢の中の自分。
皆がテヒョンさんの声に集中していた。
TH「名前、ハン・シウ。1949年釜山で生まれた革命家。軍事独裁政権に反発し、個人の存在意義を主張する。政府と激しい抗争もあり、それに巻き込まれて恋人を失うがその後も1990年に亡くなるまで自由のために闘う。天涯孤独の身であったため生前縁のあったSYエンターテイメントで弔われている…」
SN「抗争に巻き込まれて亡くなった恋人って… ユナさんだよな。」
RM「間違いなさそうですね。」
シウが本当にいた。
30年以上前に亡くなった…
YG「死んだ人間の記憶があるってことは、俺はシウの生まれ変わりなのか？ Aさんはユナの生まれ変わり？」
ユンギさんがそう言いながら私のほうを見た。
視線が絡み合った瞬間、周りにいる人が消えたような不思議な感覚…ユンギさんが私のほうへ手を伸ばした。
ユンギさんしか見えなくて、その手をつかみたくて、私も手を伸ばした。
指先が触れた瞬間
私は夢の中でユナになっていた。
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
YN「いらっしゃい！入って！」
シウが夕飯を食べに家へやってきた。
SU「ユナと今日会うって言ったら、ジュンギも一緒に飯食いたいって、いいだろ？」
YN「もちろん！ 最近会ってないけどジュンギ、元気そう？」
SU「あいつはいつでも元気だよ。聞かれたら捕まりそうな歌ばっか歌ってるよ。」
YN「好きな歌を、思いきり歌える世の中にしたくて頑張ってるんだもんね。」
SU「俺たちの結婚式で歌わせてやろう。」
ジュンギは同じ組織で活動している、シウにとって弟みたいな存在でいつの間にか私とも仲良くなっていた。
JG「こんばんは〜‼️ ヌナ、久しぶり！相変わらず綺麗だね！ 元気だった？」
YN「ジュンギは相変わらず口がうまいわね。」
3人で他愛もない話をしながら少しのツマミとマッコリで時間を過ごす。
SU「さっきユナと話してたんだ、俺たちの結婚式でジュンギに歌ってもらおうって。」
JG「ヒョンが歌って俺が新郎かもしれないよ。ねっ、ヌナ。」
ジュンギにしては変な冗談を言うな…
YN「何？ドッキリ企画ならシウに聞かせちゃダメでしょ！」
笑って流したのに、シウは真顔になっていた。
SU「笑えない冗談はやめろや。」
JG「冗談ね…」
薄ら笑いのジュンギは私の知らない人みたいだった…
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作者名：はは | 作成日時：2023年8月14日 15時
