YG ページ22
JK「ねぇ… お腹減らない？」
グクの一言に緊張がとけて、遅い時間ではあったけどソヌさんとAさんが持ってきてくれた食事を一緒に食べることになった。
SN「スムージーがぬるくなっちまったな…」
申し訳なさそうに袋から容器を取り出すソヌさん。
TH「ヒョン！気にしないで。フルーツたっぷりで作ってくれてるんだもん、冷たくなくてもきっと美味しいよ！」
A「テヒョン君は優しいね。」
テキパキと手を動かしながらテヒョンに話しかけるAさん。
少し離れた場所にあるソファーに座りながら考える。
ハッキリわからないけど、顔は違うんだよな… でも、”ユナ“だって感じるのは何でなんだろう？
JIN「ユンギヤ、見すぎじゃない？Aさんに穴が空いちゃうよ。」
ソファーの隣に座ってきたジンヒョンに声をかけられてはっとするくらい、無意識に彼女を目で追いかけていた。
「いや… 何であの人が”ユナ“だって感じたのか不思議で。ユナは夢でみた人で、本当にいるか、いたのかもわからない人で、顔も多分違って、なのに“ユナ”だって思うんです。」
JIN「不思議な話だよね… ヒョンにはそんな経験がないからわからないんだけど、ユンギがそう思ったんならそうなんじゃない？」
あっけらかんと笑顔で答えてくれたジンヒョン。
そうだよな… ただでさえ不思議な話なのに、それに理由を探したって無理だわ。
さっきまでモヤモヤしていた気持ちが不思議と軽くなった。
JIN「さっ！僕たちも食べに行こう！」
ジンヒョンに手を引かれて皆のいるテーブルに向かった。
JK「ヌナ、ふぉのキンパ、おいしいでふ。」
JH「ジョングガ、ごっくんしてからしゃべりな。ホットサンドもとってあるから。」
RM「本当に美味しいアメリカーノですね。僕好みの香りです。」
JM「お店に入ると本当に良い香りがするよ！ナムジュニヒョン、今度一緒に行きましょ！」
SN「いつでもお待ちしています。奥の部屋を空けとくんで連絡してくださいね。」
賑やかな中、ジンヒョンに案内された席は彼女の隣だった。
なんだか気恥ずかしくて、変な空気になっちまう…
A「あの… さっきはすみませんでした。なんか、気持ちが高ぶっちゃって…」
「いや… 俺も同じだし… これからよろしく。」
A「はい！」
見てわかるくらい緊張していたのが、俺の一言で溶けたような笑顔になった。
『その笑顔を守りたい』と感じたのは“シウ”なのか“ユンギ”なのか…
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作者名：はは | 作成日時：2023年8月14日 15時
