JH ページ20
MG「久々のクム飯、どうだ？」
あまりにも衝撃的な事実に唖然としていたところに呑気にやってきたマネヒョン。只事ではない俺たちの様子にスケジュール調整してくれて、打ち合わせは中止、２人の話を聞くことになった。
RM「普通には信じられない話だけど… 2人は夢の中で出会ってたということ？」
組んだ両手に視線を落としながらユンギヒョンが語り始めた。
YG「ツアー前に病院近くまで送った女が彼女だったんだ。その頃から断片的にリアルな夢を見るようになった。自分が誰なのか、どういう状況なのかよくわからなかったけど… 自由のない社会で反政府活動をしていたみたいだった。」
JIN 「夢の話なら少し聞いてた。ユンギが僕に言うくらいだからかなり気になってるんだろうな、とは思ったけど…」
MG「ずっと同じ夢なのか？」
YG 「いや、色々な場面を見てた。社会を変えたいって、闘ってたり、仲間と飯を食ってたり… 好きな女の事を考えたり…」
フッと息をつくと顔を上げてヌナを見つめた。
YG「今日、彼女とまた出会って… ハッキリわかったんだ。俺は夢の中で“シウ”って男、彼女は“ユナ”って女で… 本当に、深く、愛し合っていた。」
彼女を見るとユンギヒョンの言葉をただ涙を流して聞いていた。
TH「じゃあ… やっぱり運命の人だったんだ…」
テヒョンの呟いた言葉に“チクッ”と胸を針で刺されたような痛みを感じた。
JK「ヌナもそんな夢を見てたの？」
ジョングクに聞かれるとヌナはソヌヒョンの顔を見た。
A「相談しようと思ってたの… 私の不眠症の理由。私が夢を見始めたのは中学生の頃。色々な場面を見てた。ハッキリとした顔や名前はわからなかったけど…今、ユンギさんが話した通り。ただ… 」
苦しそうな顔をしたヌナが言葉を切った。
次の言葉を待つ俺たち、空気さえも重く感じた。
A「私は… 夢で繰り返し、死んでるの… 何度も、何度も！痛くて！苦しくて！息が絶えるその瞬間までリアルで！」
だんだん声が大きくなり、涙が溢れるヌナをソヌヒョンが抱き締めた。
SN「わかった！ もういいよ。大丈夫。お前はユナなんかじゃないだろ、Aなんだから！ なっ？だから、もう忘れろ！」
何なんだ…
それって、ヌナは夢でいつも死ぬ苦しみを何度も？
どうしてそんな…
YG「ユナは俺を… シウをかばって銃で撃たれて死んだ。俺の腕の中で… 息絶えた…」
苦しそうなユンギヒョンの言葉に誰も、何も言えなかった。
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作者名：はは | 作成日時：2023年8月14日 15時
