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HYBEのビルは大きいと思って見ていたけど、配達とはいえ自分が入るとは思わなかった。

厳重なセキュリティはさすがだった。

SN「このビル建てたのBTSって言っても過言じゃないらしいな。ホントに凄い奴らなんだな…」

ソヌもちょっと興奮気味、反対に私は緊張してきた。

案内されて着いた部屋の前で息を整える。

SN「こんばんはー!カフェ『クム』です!」

ソヌに着いて入るとホソクの顔があって安心した。

この前来た3人も楽しみにしてくれていたようで商品を見ながら騒いでいる。

会ったことのないメンバーをホソクが紹介してくれた。

ナムさんはリーダーらしくしっかりしていて落ち着いた雰囲気。

ジンさんは最年長らしいけど、そうは見えない若々しさで、とってもキレイな人。

JH「あと、ソファーで寝てるのがうちの次男、ユンギヒョン。」

えっ?

 「ユンギ…」

こちらに背中を向け、ソファーで丸くなっている人を見つめる。

あの日、助けてくれた人の名前も“ユンギ”だった…

SN「A、知ってるのか?」

 「いや、そうじゃなくて、あの日助けてくれた人と同じ名前だったから…」

JH「助けてくれた人って… やっぱりヌナだったのか…」

ホソクの言葉に説明を求めようとした時、ユンギさんが目を覚ましてこちらを向いた。

まだ寝ぼけているのかボーッと回りを見回す。

私と目があったとたんに驚いたように呟いた。

YG「ユナ…」

  “ユナ”

その名前は…
 
息が苦しいほどの衝撃にめまいがする。

SN「A!」

ソヌが支えてくれて倒れずに済んだ。

JH「ヌナ!大丈夫?」

ホソクも慌てたようにソヌの反対側を支えてくれた。

JIN「ここに座って!」

ジンさんの用意してくれた椅子に座る。

なんだか、体に力が入らない…

RM「お水とってきます!」

騒ぎに気づいて皆が集まってきた。

TH「ヌナ!どうしたの?」

JM「顔… 真っ白だ…」

JK「ドクター呼ぶ?」

 「ごめんね… 少し休めば大丈夫だから。」

そう答えた時、聞こえてきたジンさんの声。

JIN「ユンギ!どうしたの?」

私と視線を合わせたユンギさんの目から涙が溢れていた。

皆が注目する中、ユンギさんが語った言葉は耳を疑うものだった。

YG「ヒョン、思い出したんだ。俺はユナを探してた。ユナは… そこにいる。」

やっぱり、夢に出てきた彼はユンギさんだったんだ…

黙って頷く私を…

泣きながら微笑んだユンギさんを…

皆が黙って見ていた。

YG→←JH



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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時

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