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SN 「今日は忙しいな… 大丈夫か?裏行って少し休んでこいよ。」

 「ありがとう。でも、大丈夫。もう少しお客さんはけてから休憩する。」

体調を崩して3日も寝込んでしまった。

ソヌに行きずりの人に病院まで送ってもらったことを言うと「やっぱり俺がついて行けば良かった」とさらに過保護になった気がする…

やっと一息つける時間になり“休憩中”の札を掛けるとソヌが賄いを作ってくれた。

病み上がりは食欲が出まくる。

目の前のパスタをパクつく。

 「これ、おいひー!」

SN「また作ってやるから落ち着いて食えよ。」

そう言いながら私の口もとに付いていたソースを拭いてくれる。

スパダリってこういうことが出来る人なんだろうな。

そう思いながらなぜかあの日助けてくれたユンギさんを思い出した。

SN 「イジュンさんから連絡きたけど、ホソクたち帰ってきたらしいぞ。」

 「そうなんだ、ワールドツアーなんて、やっぱり凄い人たちなんだね。ここにいる時は普通な感じなのに。」

SN 「だよな〜。まぁ、俺たちは俺たちの知ってるホソクたちと仲良くなっただけだし、なにも変わらないよ。だろ?」

 「だね。」

ソヌのこういうところ、安心する。

ソヌなら私の夢の話をしても受け止めてくれるかな…

SN 「ずっと韓国から離れてたからうちの味に飢えてるんだと。イジュンさんがどうしても取りに来れないから、事務所に配達してくれって。」

 「そうなんだ、閉店後なら持っていってあげればいいじゃん。」

SN 「一緒に行こうぜ!めったに入れない場所だろうし、他のメンバーさんにも会えるぞ。」

 「私も?私はいいかなぁー…」

ソヌに任せて早く帰りたい…

SN 「はぁ? 重たい荷物を1人で運ばせるのか?もしかしたら2往復しないといけないかも。せっかくのコーヒーが冷めて、スムージーがぬるくなって、うちの評判が落ちてもいいと?」

絶対、行くって言うまでしつこいパターンだ。

 「わかりました。雇われバリスタはオーナーに付いていきます。」

閉店前からイジュンさんの注文の仕込みにはいる。

【メンバーの好物】なんて抽象的な注文でもお得意様の欲してる物はわかる。

アメリカーノにフルーツスムージー、簡単につまめるホットサンドやスコーン、帰国して母国の味も懐かしいだろうとキンパも作った。

SN 「今から夜食ってことはまだ仕事が続くってことだよな。大変だな。」

事務所ビルの地下駐車場。

ただの配達だけどちょっと緊張するな…

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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時

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