JH ページ14
マネヒョンの“宿舎集合”の声に皆が自宅から集まった。
それぞれの家に帰ることが多くなっても、宿舎はキープしてある。
飲んだ後とか、なんとなく宿舎で寝たくなるんだよな…
今日は全員揃っての雑誌の撮影&インタビュー。
各自の部屋はあるけれど、リビングに集まっていた。
いつもは皆の話を聞いて笑っているか、寝ているユンギヒョン、様子がおかしい。
外を見てはため息をついている。
考え事をしている様子に皆が気付き、目で追っていた。
YG「ハァ…」
特大のため息にたまらなくなったのかジンヒョンが近づいた。
JIN 「ユンギヤ！どうしたの？さっきからためいきばっかり。悩みがあるならヒョンが聞くよ。回りが気になるなら部屋に行こうか？」
こういう時はやっぱりジンヒョンが頼りになる。
皆の視線が集まった。
YG 「悩みってことではなくて… 別に皆に聞かれても良いんですけど…」
TH「ヒョン！何でも聞きますから！言ってください！」
テヒョンがキラキラした瞳で見つめている。
テヒョンの事だから“ヒョンの悩みを聞いてあげたい”って張り切ってるんだろう。
RM 「力になれるかわかりませんが、聞くだけならできます。話すだけでも楽になるかもしれません。」
リーダーとしてのナムジュンの言葉にポツポツ話し始めた。
YG「昨日、事務所回りを気晴らしで散歩してたら、体調悪そうにしてる女がいて、ほっとくわけにもいかなくて、声をかけたんだ。病院に行くところだって言うから病院の近くまで送っていった。それだけなんだけど…」
JM 「ヒョンに気づいて付きまといそうで心配なんですか？」
YG「いや、俺から名乗ったけど、俺の事、知らなかった。」
JK「えっ！今どきそんな人いるんですか？すごいおばあちゃんだったとか？」
YG「たぶん同年代かな？ 綺麗な人だった。」
昨日、体調が悪くて、同年代、綺麗な人、僕たちの事を知らない…
Aヌナが頭によぎった。
JIN 「それだけなのに、何がそんなに気になるの？」
ジンヒョンの言葉にしばらく考えたように黙ると、思いきったように口を開いた。
YG「彼女、俺を見た瞬間、泣いたんだ… よっぽど苦しいのかと思ったけど… 実は俺も泣きたくなったんだ。変に思われたくなくて我慢したけど、顔を見ただけで泣きたくなるなんて初めてで、昨日からずっと彼女の事を考えてしまって… 」
TH 「それって、一目惚れってやつですか？」
もしそうだったら、相手がヌナだったら…
胸の奥が疼いた…
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作者名：はは | 作成日時：2023年8月14日 15時
