JH ページ11
『クム』は本当に居心地が良かった。
ピアノ曲とコーヒーの香り。
干渉しすぎない、上質なバーのような接客。
通いつめて今では家族のような接客になったかな?
通っていてわかったことがある。
ソヌヒョンはAヌナを溺愛している。
どういうかたちの“愛”かはわからないけど… それは間違いない。
ヌナは少しミステリアスだ。
明るくて、天然なところも楽しいんだけど、影があるというか…
たまに見えるつらそうな表情、ソヌヒョンが気づかう様子から何かあるんだろうとは思うけど、それを聞くほどまだ仲が深まっているわけではない。
いつか理由を聞かせてもらえるかな?
そんな2人が好きで、『クム』は僕の安心できる居場所になっていった。
今日は前々から来たいと言っていたマンネラインを連れてきたんだけど…
TH「僕はチョンではありません。」
JK「僕はパクではありません。」
JM「僕はキムではありません。」
A「ちょっと待ってよ、えっと… わかるよ、わかるんだけど… 」
SN 「ヒントまでもらってんのに、天下のBTS様に失礼だろ(笑)」
A「失礼って、ソヌが変なこと言うからでしょ!」
店の入り口でアイドル3人に囲まれてあたふたするヌナとそれを見て笑うヒョン&マンネ達。
真っ赤になって慌てるヌナは可愛いなぁ…
A「ホソク!黙ってないで、何とかしてよ!」
仕方ないなぁ…
HS「ほらっ、そのくらいにしないと、スムージーに変なもの入れられるぞ。」
やっと席に座って、マンネたちは改めて自己紹介した。
JM「初めまして、ここのスイーツが好きなパク・ジミンです。」
TH「イチゴメインのスムージーが嬉しかったです。キム・テヒョンです。」
JK「僕は、サンドウィッチとか、ケーキとか、ここの食べ物全部好きなチョン・ジョングクです。」
そこからは貸し切り状態にしてくれてたから周りを気にせず過ごせて本当に楽しかった。
いつの間にか3人も"ソヌヒョン" "ヌナ"と呼んでいた。
TH 「ヌナは僕たちの歌、聞いたことあります?」
A「もちろん!イジュンさんがお店に来てくれるようになってから聞いてみたらすごく良くてペンになったよ。」
JM「僕のダンスも見てくれた?」
A「…たぶん?」
JK「たぶんって!アハハ!」
SN 「速すぎて目がついていかないんだと!」
A「ホソクははっきりわかるよ!これからはきっと皆わかると… 思う…」
僕だけわかるんだ…
このまま僕だけ見ていてくれたらいいのに…
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作者名:はは | 作成日時:2023年8月14日 15時