７ 拳銃 ページ7
最近まともに外に出られていなかったおかげで、しばらくの間味わえなかったこの感覚がなんとなく愛しく思えてきた。
「よろしく頼むぜ。相棒」
玄関には俺以外の三人がすでに靴を履いて待っていた。ベゼとオルディナは微笑んでいるが、ロウーユだけは、昨日のこともあってか顔を背けていた。
まあ嫌な顔はしていないから、謝ろうにも謝りにくいと思ってるんだろうな。
子供みたいだな、と思いながら俺も靴を履く。昼の太陽の光を浴びるのは久しぶりだ。
四人で目配せをして、足を進めた。
オルディナがネットで探したという地図を頼りにアッルチナ精神病院へ向かう。
電車で三十分くらいしたところにアッルチナ精神病院はあった。かなり新しい病院のようで、内装も綺麗だった。
待合室を抜け、数人の女性がいる受付へ向かった。
「あの……？」
「あぁ、すみません。ヴェリタ・ゼーエンというものですが」
困惑した様子の受付の女性に、俺は一度軽く謝ってから警察手帳を出した。女性は俺の警察手帳と顔を見合わせてはっとしたように用を聞いた。
「この方達を治療した先生はいらっしゃいますか？」
書類をポケットから出して、受付の机に乗せる。女性はじっとそれを見つめて「少々お待ちください」と言い、奥の方へ消えて行った。
二十分ほどした後、女性が受付から出てきた案内してくれた。五階の西病棟に案内された後にまた待たされた。
「チッ、また待つのかよ」
待つのがあまり得意ではないロウーユはぽつりとつぶやいた。かなりイライラしているようでロウーユは自分のポケットの中の煙草に手を伸ばす。
「病院よ。煙草は控えなさい」
ぴしゃりと厳しくベゼに言われたロウーユはしぶしぶ手を引っ込めて舌打ちをする。
「コンニチハ、治療をしたdoctorではありませんが助手のconseilと申しマス」
奥から金髪のぼさぼさ髪に似合わない白衣を着た男性が現れた。外国出身らしく言葉がかなり訛っている。
「どうも、警察のヴェリタ・ゼーエンと申します」
「同じく警察のベゼ・エーヴィヒと申します」
「ロウーユ・レスティヒです」
「オルディナ・フォンセ」
次々と警察手帳を出して自己紹介する俺達。コンセイユと名乗った男は興味深そうに俺達の手帳を見つめた後、少し離れた部屋に俺達を案内した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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エメラルド(プロフ) - 心の雨と虹の空さん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2018年1月18日 16時) (
レス) id: ab0197407b (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空(プロフ) - 参加してくださりありがとうございます。すごく面白いですね！ 細かい動作や表情が丁寧に書かれていて、素晴らしい作品ですね。アドバイスがないくらい面白かったです。活動頑張ってください。あなたの作品、大好きですw (2018年1月18日 11時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いさみ x他1人 | 作成日時：2018年1月9日 10時
